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最新医学別冊 新しい診断と治療のABC 37 /代謝4
高尿酸血症・痛風 (鎌谷 直之 編集)
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![]() 戦後、痛風患者が急増し、現在もなお増加傾向にあります。また、痛風のもとにある代謝異常である高尿酸血症も著しく増加しており、今では男性の約20%が高尿酸血症と推定されています。そして、高尿酸血症は、高脂血症・耐糖能障害・肥満・高血圧といった代謝異常を複合的に合併するメタボリックシンドロームを形成していることが多いと言われています。 本書は、痛風関節炎のみにこだわらず、高尿酸血症という全身代謝異常としてとらえ、心・脳血管障害、腎障害、尿路結石なども含めた全人的な治療が必要であるとの立場から企画・編集されています。したがって、合併症の病態・予防・治療・予後についても項を設け、一歩進んだ内容になっています。 是非ご一読ください。 |
論文題名 |
著者所属 |
著者名 |
頁 |
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序 | 東京女子医科大学 | 鎌谷 直之 | |
第1章 概念・定義と疫学 | |||
概念・定義と歴史 | 千代田朋仁クリニック | 赤岡 家雄 | 9 |
疫学 | 安田女子大学 | 箱田 雅之 | 15 |
第2章 病因と病態生理 | |||
高尿酸血症の原因(産生過剰型を中心に) | 徳島大学 | 森谷 眞紀ほか | 24 |
高尿酸血症の原因(尿酸排出低下) | 林病院 | 中村 徹 | 34 |
痛風性関節炎の臨床像と病態機序 | 北里大学 | 赤星 透 | 48 |
痛風の合併症の臨床像と病態 (痛風結節・尿路結石・腎不全) |
兵庫医科大学 | 森脇 優司 | 56 |
メタボリックシンドロームにおける高尿酸血症の新しい意義とその理解 | 大阪府立成人病センター | 中島 弘 | 64 |
第3章 診断 | |||
診断のポイント | 京都大学 | 笹田 昌孝 | 71 |
検査所見 | 福井大学 | 上田 孝典 | 77 |
画像所見 | 東京慈恵会医科大学 | 大野 岩男 | 83 |
鑑別診断 | 泉大津市立病院 | 嶺尾 郁夫 | 90 |
第4章 管理・治療 | |||
生活指導 | 兵庫医科大学 | 山本 徹也 | 97 |
痛風関節炎の薬物治療方針 | 長瀬クリニック | 長瀬 満夫 | 105 |
高尿酸血症治療の治療薬の選択 ‐尿酸コントロール薬と尿酸が下がる薬剤の特徴とその方法- |
鳥取大学 | 久留 一郎 | 111 |
高尿酸血症・痛風患者の尿路管理 | みどりが丘病院 | 清水 徹 | 120 |
腎機能障害を伴う高尿酸血症・痛風患者の治療方針 | 東京慈恵会医科大学 | 上竹 大二郎ほか | 128 |
合併症の予防と治療 | 藤田保健衛生大学 | 松本 美富士 | 135 |
経過・予後 | 都立大塚病院 | 浦野 和子 | 145 |
新しい治療薬 | 東京女子医科大学 | 鎌谷 直之 | 150 |
第5章 ガイドライン | |||
治療ガイドライン | 東京女子医科大学 | 山中 寿 | 155 |
第6章 トピックス | |||
高尿酸血症と心血管リスク | 東京医科大学 | 小田原 雅人 | 165 |
低尿酸血症とその原因、対策 | 東京慈恵会医科大学 | 市田 公美 | 173 |
ウロモジュリン遺伝子変異による腎性高尿酸血症 | 東京女子医科大学 | 谷口 敦夫 | 182 |
尿酸は生理的抗酸化物質か | 帝京大学 | 金子 希代子 | 188 |
第7章 座談会 | |||
高尿酸血症・痛風治療の最新の考え方 | 東京慈恵会医科大学 | 細谷 龍男 | 197 |
帝京大学 | 藤森 新 | ||
(司会) |
東京女子医科大学 | 鎌谷 直之 |
その他の代謝シリーズ
代謝1 高脂血症 改訂第2版
代謝2 糖尿病 改訂第2版
代謝3 糖尿病合併症
代謝5 肥満症