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最新医学別冊 新しい診断と治療のABC 55 /呼吸器7

特発性肺線維症 (泉 孝英 編集)



 本疾患は、リンパ球浸潤を伴わない、通常の炎症過程を認めない、高度な線維化を来す原因不明の間質性肺炎です。多くの症例は臨床所見・肺機能検査所見・画像所見で診断可能ですが、有効な治療法がありません。労作の軽減や風邪の予防など急性悪化を防ぐような日常生活の指導を行い、症状が明らかになるとステロイド剤や免疫抑制薬を用います。在宅酸素療法はQOLの改善と急性悪化の減少に有効です。また、肺高血圧の合併が明らかな場合には、血管拡張薬を用います。
 本書では概念、疫学から最新の診断・治療法まで詳細に書かれており、これ一冊で特発性肺線維症診療のすべてが分かる内容です。
 巻末の座談会では、臨床の現状と展望について熱く語られています。是非ご一読ください。

論文題名

著者所属

著者名

京都大学 泉  孝英
第1章 概念・定義と疫学
概念
特発性間質性肺炎の分類,特発性肺線維症の疾患概念確立の歴史
京都大学 泉  孝英 9
疫学 自治医科大学 杉山 幸比古 18
第2章 病理・病態生理
病理
−特発性肺線維症(IPF)の臨床経過,画像所見と整合性のある病理診断は可能かをめぐって−
近畿中央胸部疾患センター 北市 正則 25
病態生理 東北大学 海老名 雅仁 33
病因 虎の門病院 吉村 邦彦 41
第3章 診断
診断 公立陶生病院 近藤 康博 51
検査
 (1)呼吸機能 東邦大学 本間 栄 61
 (2)血液検査 札幌医科大学 高橋 弘毅 71
画像所見 京都大学 久保 武 79
鑑別診断 神奈川県立循環器呼吸器センター 小倉 高志 86
第4章 管理・治療
管理・治療 京都健康管理研究会中央診療所 長井 苑子 95
薬物療法・選択基準 天理よろづ相談所病院 田口 善夫 106
治療薬剤
 (1)ステロイド剤・免疫抑制薬 近畿中央胸部疾患センター 井上 義一 113
 (2)血管拡張薬 京都大学 半田 知宏 121
 (3)抗線維化薬 日本医科大学 神尾 孝一郎 128
在宅酸素療法とNIPPV 神戸市立医療センター 富井 啓介 133
呼吸リハビリテーション 京都大学 玉木 彰 140
外科療法・肺移植 京都大学 伊達 洋至 147
経過・予後 神戸市立医療センター 冨岡 洋海 154
第5章 ガイドライン
ガイドライン
グローバルな共通認識とその後の展開
東北大学 貫和 敏博 163
座談会
特発性肺線維症の臨床−現状と課題− 京都大学 泉 孝英 171
公立陶生病院 谷口 博之
近畿中央胸部疾患センター 北市 正則
滋賀医科大学 村田 喜代史
京都健康管理研究会中央診療所 長井 苑子

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