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最新醫學別冊 診断と治療のABC 105
高尿酸血症・痛風 (寺井 千尋 編集)
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![]() 最新醫學別冊 診断と治療ABC第5弾は「高尿酸血症・痛風」です. 最古のリウマチ性疾患と言われる痛風は,現在も痛風治療薬として使われているコルヒチンを含むイヌサフランの根がすでにギリシャ時代には使われていました. 50年ほど前に尿酸合成阻害薬のアロプリノールができ,その後尿酸排泄促進薬のベンズブロマロンにより,高尿酸血症・痛風の治療体系は完成したかに思われていましたが,尿酸トランスポーターの発見や新たな尿酸合成阻害薬が我が国発で見いだされ,高齢化による患者数の増加もあり最近注目を集めている疾患です. 本誌では高尿酸血症と痛風の病因・病態生理をまとめ,最新のガイドラインに基づく,各種診断法や管理・治療法を詳細にまとめました.是非ご一読ください. |
論文題名 |
著者所属 |
著者名 |
頁 |
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序論 | 自治医科大学付属さいたま医療センター | 寺井 千尋 | |
MAP:眼で見る高尿酸血症・痛風 | 自治医科大学付属さいたま医療センター | 寺井 千尋 | 7 |
第1章 概念・定義と疫学 | |||
痛風と高尿酸血症の定義と歴史 | 東京女子医科大学 | 鎌谷 直之 | 12 |
高尿酸血症・痛風の最近の動向 | 安田女子大学 | 箱田 雅之 | 18 |
第2章 病因と病態生理 | |||
高尿酸血症・痛風の原因 | |||
1.産生過剰型 | 東京慈恵会医科大学 | 細谷 龍男ほか | 26 |
2.尿酸排泄低下型 | 兵庫医科大学内科 | 山本 徹也ほか | 37 |
3.腸管排泄 | 東京薬科大学 | 市田 公美 | 44 |
尿酸トランスポーターと高尿酸血症 | 獨協医科大学 | 大内 基司ほか | 51 |
遺伝性疾患と高尿酸血症 | 国立循環器病研究センター | 森崎 隆幸ほか | 61 |
痛風性関節炎の発症機序 | 徳島大学 | 斎藤 達哉 | 67 |
痛風の合併症の臨床像と病態(痛風結節・慢性腎臓病・尿路結石) | 東京慈恵会医科大学 | 大野 岩男 | 74 |
高尿酸血症とメタボリックシンドローム: 尿酸の病態意義をめぐって |
市立豊中病院 | 嶺尾 郁夫ほか | 82 |
高尿酸血症と心血管リスク | 虎の門病院 | 桑原 政成ほか | 91 |
低尿酸血症とその原因,対策 | 防衛医科大学校 | 中山 昌喜ほか | 99 |
コラム:尿酸と抗酸化作用:尿酸値のとらえ方 | 広島大学 | 東 幸仁 | 107 |
第3章 診断 | |||
診断のポイント:病歴と間接所見を中心に | 東京女子医科大学 | 谷口 敦夫 | 109 |
検査所見 | 福井大学 | 山内 高弘ほか | 116 |
画像所見 | 東京女子医科大学 | 瀬戸 洋平 | 120 |
鑑別診断(偽痛風を含めて) | 十条武田リハビリテーション病院 | 益田 郁子 | 126 |
第4章 管理・治療 | |||
高尿酸血症の管理・治療‐治療対象と薬物の選択基準 | 帝京大学 | 藤森 新 | 134 |
高尿酸血症の治療薬 | 兵庫医科大学 | 森脇 優司 | 141 |
高尿酸血症・痛風の生活指導・食事療法 | 帝京大学 | 金子 希代子 | 150 |
痛風関節炎の薬物治療方針 | 長瀬クリニック | 長瀬 満夫 | 157 |
腎機能障害を伴う高尿酸血症・痛風患者の治療方針 | 帝京大学 | 内田 俊也 | 164 |
生活習慣病としての尿酸管理 | 製鉄記念八幡病院 | 土橋 卓也 | 171 |
痛風に合併する尿路結石と尿路管理 | みどりヶ丘病院 | 清水 徹 | 179 |
コラム:日本発、40年ぶりの尿酸合成阻害薬 | 帝人株式会社 | 近藤 史郎 | 187 |
第5章 ガイドライン | |||
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン | 東京女子医科大学 | 山中 寿 | 188 |