要旨

最新醫學 診断と治療のABC 112
サルコペニア

第1章 概念・定義と疫学
サルコペニアの概念・定義

原田 敦    国立長寿医療研究センター病院長

要旨
 サルコペニアは,加齢による骨格筋の衰えを,疾患概念として扱うために作られた造語で,高齢者における筋量や筋力の減少による身体能力の低下に深く関係する病態である.身体的な障害や生活の質の低下,および死などの有害な転帰リスクを伴うものであり,進行性かつ全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群と定義された.

キーワード
サルコペニア 概念 定義

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第1章 概念・定義と疫学
AWGS基準によるサルコペニアの頻度

安藤 富士子    愛知淑徳大学 健康医療科学部 教授
幸 篤武       高知大学 教育学部門
下方 浩史     名古屋学芸大学大学院 栄養科学研究科 教授

要旨
 Asian Working Group for Sarcopenia(AWGS)基準によるサルコペニアは,地域在住高齢男性の9.7%,女性の7.5%に認められ,男性では加齢とともに,その頻度は高くなる.我が国の地域在住高齢者でのサルコペニア人口は約271万人(男性132万人,女性139万人)と推定され,病院や施設入所者を含めると,さらに多いと考えられる.筋量や歩行速度には健康日本21などの社会的介入の効果も認められ,今後の運動・栄養介入の効果が期待される.

キーワード
サルコペニア 頻度 筋量 筋力 歩行速度

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第2章 病因と病態生理
サルコペニア発症の分子機序

佐久間 邦弘    東京工業大学 環境・社会理工学院 教授

要旨
 サルコペニアの専門学会が存在する欧州と比べると,本邦では10年以上研究が遅れている.サルコペニアは急性に起る筋萎縮ではなく,緩やかに起る現象である.急性筋萎縮のタンパク分解で重要なユビキチン-プロテアソーム経路は,サルコペニア時の筋萎縮に関与していないと思われる.分子メカニズムにまだ不明な点があるものの,オートファジー経路の障害がサルコペニアに深く関与している可能性が高い.

キーワード
サルコペニア オートファジー ユビキチン-プロテアソーム 筋委縮 タンパク分解

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第2章 病因と病態生理
サルコペニア発症におけるメカニカルストレスの関与

内田 貴之     徳島大学大学院医歯薬学研究部 生体栄養学分野
二川 健       徳島大学大学院医歯薬学研究部 生体栄養学分野 教授

要旨
 筋萎縮には,主として機械的負荷(メカニカルストレス)の減少によって生じる廃用性筋萎縮と,主として加齢などによって起るサルコペニアの,大きく2つが存在する.この2つの筋萎縮の発生調節には,共通した経路も多く存在することが明らかになっており,メカニカルストレスは2つの筋萎縮発生に関与している可能性がある.本稿では,これら2つに共通する経路を中心に,それらへのメカニカルストレス関与について述べる.

キーワード
廃用性筋委縮 ミトコンドリア メカニカルストレス 酸化ストレス ユビキチン・プロテアソーム系

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第2章 病因と病態生理
サルコペニア発症における神経系の関与

重本 和宏     東京都健康長寿医療センター研究所 老年病態研究チーム 運動器医学 研究部長
森 秀一       東京都健康長寿医療センター研究所 老年病態研究チーム 運動器医学
本橋 紀夫     東京都健康長寿医療センター研究所 老年病態研究チーム 運動器医学

要旨
 サルコペニアの病態は,骨格筋だけではなく,運動神経細胞や筋のつなぎ目である神経筋シナプスも含めて理解する必要がある.サルコペニアの初期からシナプスの機能と形態が変化する.運動神経細胞死とサルコペニアの因果関係については,いまだほとんど分かっていないが,これらの研究は,認知症との関連性や早期診断のバイオマーカーの開発研究などに重要な手がかりを与えるであろう.

キーワード
サルコペニア 神経筋シナプス 運送神経細胞 認知症 バイオマーカー

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第2章 病因と病態生理
サルコペニアと骨代謝
河尾 直之    近畿大学医学部 再生機能医学講座 講師
梶 博史      近畿大学医学部 再生機能医学講座 教授

要旨
 本邦での高齢者の急速な増加により,サルコペニアと骨粗鬆症診療の重要性が増している.これまでの臨床知見から,サルコペニアと骨粗鬆症には共通した要因が推定される.筋と骨に同時に影響を及ぼす因子として,ビタミンD,成長ホルモン,性ホルモンなどの内分泌因子が挙げられる.最近の多くの研究から,筋と骨の相互連関が注目され,筋と骨は局所的にあるいは体液性因子を介して,相互に影響を及ぼすことが明らかとなった.

キーワード
骨代謝 骨粗鬆症 筋・骨連携

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第2章 病因と病態生理
サルコペニアとインスリン抵抗性
笹子 敬洋    東京大学 システム疾患生命科学による先端医療技術開発(TSBMI)
            東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科
植木 浩二郎   東京大学大学院医学系研究科 分子糖尿病科学講座 特任教授
           東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科
           東京大学 システム疾患生命科学による先端医療技術開発(TSBMI)

要旨
 サルコペニアの病態形成にはさまざまな要因が関係するが,インスリン抵抗性の関与も大きいと考えられている.インスリンシグナルが障害された状態では,インスリン様成長因子(IGF)-1シグナルも障害されているものと想定され,骨格筋におけるタンパク合成,細胞増殖,筋肥大といった作用が減弱し,サルコペニアを惹起するものと想定される.このようなインスリン抵抗性の病態形成には,肥満と加齢の双方が関連しているが,それぞれの寄与を解明し,治療につなげることが今後の課題である.

キーワード
インスリン受容体 IGF-1 加齢 肥満 糖尿病

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第2章 病因と病態生理
サルコペニアとフレイル

佐竹 昭介    国立長寿医療研究センター フレイル予防医学研究室/高齢者総合診療科

要旨
 サルコペニアは身体的フレイルの代表と考えられ,フレイルの中核的病態と位置づけられる.サルコペニアの標的器官である骨格筋は,食事,活動,加齢に伴う内的環境の変化などにより調節を受ける.これらの調節因子は,さらに社会的,精神的因子からも影響を受けるため,これらを包括的にとらえたフレイルという概念の中で理解すると,高齢者の生活管理や疾患マネージメントにも役立つ.

キーワード
フレイル フレイルの表現型モデル フレイルサイクル サルコペニア

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第2章 病因と病態生理
百寿者の身体機能とフレイル
平田 匠      慶應義塾大学医学部 百寿総合研究センター
新井 康通    慶應義塾大学医学部 百寿総合研究センター 専任講師

要旨
 国内外の百寿者研究の結果から,握力や歩行速度などの身体機能を維持し,フレイルを予防することが健康長寿の達成に重要であることが分かってきた.筆者らは105歳以上の超百寿者(SSC)や110歳以上のスーパーセンチナリアン(SC)の研究から,慢性炎症が生活機能障害,認知障害の基礎病態として重要であることを見いだした.慢性炎症を分子ターゲットとしてフレイルを予防することが,健康寿命の延伸につながる可能性がある.

キーワード
百寿者 日常生活活動度 フレイル 慢性炎症 TNF-α

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第3章 診断
サルコペニアのBIAによる評価
谷本 芳美    大阪医科大学 内科学Ⅰ 非常勤講師

要旨
 本稿ではまずサルコペニアの基礎資料として,18歳以上の成人を対象としバイオインピーダンス法(BIA)を用いて測定した筋肉量について,加齢による特徴を示した.次に65歳以上の地域高齢者を対象とした解析から,サルコペニアと要介護移行関連因子である生活機能との関連を検討した.その結果,下肢筋肉量が最も早期から減少を認め,他の部位よりも減少率が大きいことを示した.また,サルコペニアは生活機能の障害とよく関連することを示した.

キーワード
サルコペニア 筋肉量 バイオインピーダンス法 生活機能 地域高齢者

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第3章 診断
サルコペニアのDXAによる評価
真田 樹義    立命館大学スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 教授

要旨
日本人若年者を対象とした,二重エネルギーX線吸収測定(DXA)法によるサルコペニアのカットオフ値は,それぞれ男性が6.87kg/m2,女性が5.46kg/m2となった.このカットオフ値を用いて分類したサルコペニアは,骨密度や筋力などの転倒骨折リスクや,糖尿病発症や動脈硬化などの慢性疾患リスクなど,介護・健康関連指標との間に有意な関連性が示された.また,身体計測,体力などの簡易測定項目や超音波法を用いることによって,肥満者を含む一般人のサルコペニアが容易に評価できる.

キーワード
サルコペニア DXA 診断基準 簡易推定法 肥満

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第3章 診断
ロコモティブシンドロームとサルコペニア
石橋 英明   医療法人社団愛友会 伊奈病院 整形外科 部長

要旨
ロコモティブシンドローム(ロコモ)は,加齢に伴う運動機能の低下や運動器疾患により,歩行や階段昇降などの移動機能が低下した状態と定義され,高齢化と要支援・要介護者の増加が進む我が国にとっての大きな課題である.運動機能の低下を主徴とするサルコペニアと類似するが,評価基準が異なり,ロコモはサルコペニアより早い時期に該当する.ロコモの対策は運動習慣と栄養改善が中心であるため,同時にサルコペニア対策にもなると考えられる.

キーワード
ロコモティブシンドローム サルコペニア ロコモーションチェック ロコモ度テスト ロコモーショントレーニング

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第3章 診断
COPDにおけるサルコペニアの意義
千田 一嘉    国立長寿医療研究センター 呼吸器科 臨床研究企画室長

要旨
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,タバコ煙の長期吸入曝露で生じた慢性全身性炎症性疾患(chronic systemic inflammatory syndrome)で,骨格筋機能障害や,心・血管疾患,抑うつなどの全身併存症を来す.サルコペニアは骨格筋量と筋力・身体機能が緩徐に低下するCOPDの重大な併存症で,生活の質(QOL),死亡,医療機関利用と関連する.セルフ・マネジメントを基礎として,COPDの全身性炎症を制御する薬物・栄養療法と,運動療法による包括的呼吸リハビリテーションが中心となる“包括ケア(Integrated care)”体制の構築が課題である.

キーワード
COPD サルコペニア 慢性全身性炎症症候群 包括的呼吸リハビリテーション 包括ケア
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第3章 診断
肝疾患におけるサルコペニアの意義
白木 亮    岐阜大学医学部附属病院 第一内科 講師

要旨
 肝硬変において,骨格筋量および筋力の低下を特徴とするサルコペニアは高頻度に合併する.サルコペニアの合併は,肝硬変患者において,肝機能とは独立した予後因子である.一般にサルコペニアへの介入として,運動や分岐鎖アミノ酸(BCAA)などの栄養補助が有用とされているが,慢性肝疾患では報告が少ないのが現状である.今後慢性肝疾患患者においても,多数例での前向きな試験が必要である.なお,本邦において,慢性肝疾患でのサルコペニア診断の統一した基準がなく,日本肝臓学会のサルコペニア判定基準作成ワーキンググループの報告が待たれる.

キーワード
サルコペニア 肝硬変 分岐鎖アミノ酸 予後 

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第3章 診断
サルコペニアと慢性腎臓病
加藤 明彦    浜松医科大学医学部附属病院 血液浄化療法部 病院教授

要旨
 慢性腎臓病(CKD)患者の骨格筋は,筋タンパクの合成が阻害,分解が亢進しているため,一般人よりもサルコペニアを合併しやすい.サルコペニアの診断は,筋肉量は生体電気インピーダンス法(BIA法),筋力は握力で行うと,最も有用である.保存期CKD患者は,個別に低たんぱく食療法を指導し,体力を維持するための運動療法を行う.一方,透析患者では身体活動量,食事摂取量とも少ないため,透析日・非透析日にかかわらず,定期的な運動と必要十分量のたんぱく質摂取を指導する.

キーワード
筋委縮 腎期機能低下 透析患者 運動療法 分岐鎖アミノ酸
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第3章 診断
サルコペニアと糖尿病
荒木 厚    東京都健康長寿医療センター 糖尿病・代謝・内分泌内科 内科総括部長

要旨
 サルコぺニアは糖尿病発症の危険因子である.高齢糖尿病患者はサルコペニアを来しやすいが,筋肉量低下よりも歩行速度やバランス能力の低下を来しやすい.糖尿病におけるサルコペニアは,インスリン抵抗性,インスリン分泌低下,高血糖,神経障害,減量,廃用,などが関与する.サルコペニアの対策として,レジスタンス運動(RT),十分なエネルギーとたんぱく質の摂取,および適切な血糖コントロールを行うことが大切である.

キーワード
サルコペニア 糖尿病 サルコペニア肥満 インスリン抵抗性 血糖コントロール
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コラム
サルコペニアと認知症
山口 潔    医療法人社団創福会 ふくろうクリニック等々力 院長

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第4章 管理・治療
サルコペニアと運動
島田 裕之    国立長寿医療研究センター 老年学・社会科学研究センター予防老年学研究部 部長

要旨
 サルコペニアの予防や改善のために,運動は強力な介入手段であることが明らかにされている.特に高負荷の筋力トレーニングは,短期間で高い効果を得るために有効である.ただし,運動の目的は筋力を向上することではなく,筋力の向上によって歩行機能や生活機能が保持されることであるため,包括的な運動メニューが用意されるべきであろう.また,運動の効果は,運動を継続しなければ保持されないため,生活習慣として運動の実施を確立していくことが肝要であろう.

キーワード
筋力トレーニング 歩行 高齢者 エビデンス 介護予防
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第4章 管理・治療
サルコペニアと栄養管理
関根 里恵      東京大学医学部附属病院 病態栄養治療部

要旨
 高齢者は加齢,食事摂取不足,慢性疾患の合併などにより栄養障害を生じやすく,その栄養管理は,医療者だけでなく,家族や介護者も知識を共有しサポートすることが重要であり,在宅でも簡便な栄養スクリーニングを活用することや栄養状態の低下を早期に抽出し,介入することが重要である.また栄養アセスメントでは,栄養障害の原因を正確に特定することがポイントとなるが,アセスメント技術には高度な知識や訓練を要する.高齢者に特有な疾患の予防や治療に関連する栄養素は,幾つか報告されている.高齢者は複数の疾患を合併していることが多く,標準的な栄養管理を実施して総合的に過不足ない状態を目指し,次のステップとして重点的補充を検討する.

キーワード
サルコペニア 低栄養 栄養スクリーニング 栄養アセスメント アミノ酸 抗酸化ビタミン
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第4章 管理・治療
サルコペニアに対するアミノ酸栄養
小林 久峰    味の素株式会社 研究開発企画部 専任部長

要旨
 加齢に伴う筋タンパク合成反応の減弱などにより,サルコペニアと呼ばれる骨格筋量の減少と筋力の低下が起る.ロイシン40%配合必須アミノ酸(Amino L40)は,高齢者において筋タンパク合成を引き起し,運動と相乗的に骨格筋量や筋力を増加させ,歩行機能を改善する.Amino L40の長期継続的な摂取は,有効なサルコペニア対策手段と成りうる.

キーワード
サルコペニア 必須アミノ酸 ロイシン ロイシン40%配合必須アミノ案 筋タンパク合成
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第4章 管理・治療
サルコペニアに対するビタミンDの可能性
岩本 潤    慶應義塾大学医学部 スポーツ医学総合センター

要旨
 サルコペニアの治療として,栄養指導(たんぱく質・アミノ酸・ビタミンD)と運動療法(筋力訓練・有酸素運動)が重要とされている.特に,高齢者におけるビタミンDの筋力・運動機能改善および転倒抑制効果が報告されていることから,サルコペニアの治療においても,ビタミンDは重要な役割を果たすことが期待される.今後,サルコペニアと診断された高齢者を対象とした臨床研究によるエビデンスの蓄積を期待したい.

キーワード
ビタミンD 速筋繊維 筋力 運動機能 転倒
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第4章 管理・治療
サルコペニアに対するグレリンの可能性
重福 隆太    聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科
渡邊 綱正    聖マリアンナ医科大学 消化器・肝臓内科 講師
鈴木 通博    川崎市立多摩病院 病院長

要旨
 加齢により,成長ホルモン(GH)と血中インスリン様成長因子-1(IGF-1)値は低下し,サルコペニアの原因となる.グレリンはGH分泌促進因子受容体(GHSR1a)を介して,強いGH分泌促進作用や食欲増進作用を有する.またグレリンは,交感神経活性抑制や抗炎症作用など,多くの生理作用を有し,グレリンの投与によりサルコペニアに伴う病態を改善させる可能性がある.

キーワード
サルコペニア グレリン 成長ホルモン 六君子湯
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第4章 管理・治療
サルコペニアに対する漢方療法の可能性
萩原 圭祐    大阪大学大学院医学系研究科 漢方医学寄附講座 准教授

要旨
 筆者らは,サルコペニアを漢方で言う腎虚の一症状として,老化促進マウスであるSAMP8を使って,牛車腎気丸の骨格筋への影響を検討した.SAMP8は,筋萎縮と線維化,速筋の減少を認め,サルコペニアモデルマウスとして適切であった.牛車腎気丸は,SAMP8の筋萎縮を改善し,その分子薬理機序として,インスリン/インスリン様成長因子(IGF)-1シグナルの改善・ミトコンドリア機能の回復・腫瘍壊死因子(TNF)-αの産生低下が明らかになった.

キーワード
サルコペニア 老化促進マウス 腎虚 牛車腎気丸
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第4章 管理・治療
サルコペニアに対するホルモン療法の可能性
小川 純人    東京大学大学院医学系研究科 加齢医学 准教授

要旨
 高齢者において,加齢に伴うさまざまな機能変化や生理的予備能力の低下によって,健康障害リスクを有する状態は,フレイルと理解され,要介護状態への移行や生活の質(QOL)・日常生活動作(ADL)に及ぼす影響が大きいことなどからも,その予防対策は重要な課題となっている.フレイルの要因またはフレイルと関連を有する要素として,サルコペニアが挙げられるが,性ホルモンやビタミンDを始めとするさまざまなホルモン,液性因子がサルコペニアの発症,進展に関与していることが明らかになってきている.本稿では,サルコペニア・フレイルと,ホルモンとの関連性およびホルモン療法の可能性について概説する.

キーワード
ホルモン サルコペニア フレイル
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第4章 管理・治療
サルコペニアに対する電気刺激療法の可能性
森谷 敏夫    京都大学大学院人間・環境学研究科 教授

要旨
 骨格筋電気刺激は臨床応用されてきたが,筋肥大やエネルギー代謝亢進を十分に惹起できるエビデンスは乏しい.筆者らは,ほとんど痛みのないベルト電極式骨格筋電気刺激法(B-SES)を開発して,筋肥大効果や糖・エネルギー代謝活性化,脳由来神経栄養因子(BDNF)などに及ぼす効果について検討しており,その成果を述べる.

キーワード
筋肥大 PGC-1α 糖代謝 脳由来神経栄養因子 他動的運動療法
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コラム
サルコペニアと茶カテキン
金 憲経    東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と介護予防研究チーム 研究部長

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