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最新醫學別冊 診断と治療のABC 136 

統合失調症  (村井 俊哉 編集)


 
 最新醫學別冊 診断と治療ABC第36回は「統合失調症」です.

  精神疾患の多くは病態が明らかになっておらず,統合失調症もその障害を規定するような中核症状は想定されていません.そのため統合失調症では病期によってさまざまな症状が見られ,特に急性期(活動期)には統合失調症に特徴的な妄想・幻覚・自我障害・解体といった陽性症状が見られます.
 しかしながら,生涯有病率が1%近いと言われる統合失調症は,患者さんご本人はもとより,ご家族や同僚を含めると決して他人事ではない疾患と言えます.
 本誌では統合失調症の概念・歴史や疫学,診断基準,神経生理,脳画像をはじめ,薬物療法,電気けいれん療法,精神療法,治療支援としての認知リハビリテーション,就労支援,そして精神福祉法や自動車運転,精神鑑定まで統合失調症に関する最新の情報を分かりやすくまとめました.是非ご一読ください.

論文題名

著者所属

著者名

序論 京都大学 村井 俊哉
第1章 概念と疫学
概念の歴史 医学研究所北野病院 山岸 洋 7
DSM−5の診断基準 京都大学 杉原 玄一 16
症候学 東京都立松沢病院 針間 博彦 23
統合失調症の経過と予後 富山大学 鈴木 道雄 31
疫学 東京大学 安藤 俊太郎 38
コラム:映画で学ぶ統合失調症 京都大学 挾間 雅章 47
第2章 病態
統合失調症の遺伝子研究 藤田保健衛生大学 池田 匡志ほか 49
ブレインバンクと死後脳研究 福島県立大学 國井 泰人 54
神経生理 九州大学 平河 則明ほか 62
神経薬理学的病態仮説 名古屋大学 肥田 裕丈ほか 71
動物モデル 大阪大学蛋白質研究所 疋田 貴俊 79
脳機能画像を用いた統合失調症の病態評価
-fMRI・PETによる知見を中心に-
日本医科大学 肥田 道彦 85
神経心理・認知機能 金沢大学 松井 三枝  95
精神病理学的諸仮説 帝塚山学院大学 深尾 憲二朗 105
第3章 治療・支援
薬物治療の基本 鳥取大学 兼子 幸一 113
治療抵抗性の病態 -重症例への対応,電気けいれん療法とクロザピンを中心に- 京都大学 諏訪 太朗 121
精神療法 -支持的精神療法・認知行動療法- 京都府立洛南病院 山﨑 信幸 132
認知機能リハビリテーション,ソーシャルスキルストレーニング(SST) 京都大学 稲富 宏之ほか   140
就労支援 京都府精神保健福祉総合センター 熊取谷 晶ほか   148
統合失調症薬物治療ガイドライン 東京女子医科大学 稲田 健ほか 162
コラム:日本人統合失調症患者の身体リスク 新潟大学 須貝 拓朗 169
第4章 法との関連
精神保健福祉法 東京都立松沢病院 梁瀬 まや 171
医療観察法 岡山県精神科医療センター 来住 由樹ほか 181
統合失調症と自動車運転関連法規 名古屋大学 岩田 麻里 190
当事者研究 北海道医療大学 向谷地 生良 197
精神鑑定 -刑事精神鑑定・成年後見制度- 大阪医療刑務所 笹本 彰彦ほか 205
コラム:当事者研究の現在 北海道医療大学 向谷地 生良
第5章 まとめ
統合失調症の臨床・研究の今後 京都大学 村井 俊哉 208


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