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最新医学 59巻2号(通巻725号)

特集 インフルエンザ研究の最前線



「最新医学」2月特集は「インフルエンザ研究の最前線」です。インフルエンザは数十年に一度、新型ウイルスが出現し、全世界を恐怖に陥れる大流行する恐ろしい疾患です。いつ、どこで新型ウイルスが出現するか分かりません。いかにその被害を最小限にするための研究が進められています。また、インフルエンザの流行時期と重なって2002年末に世界中に脅威を与えた重症急性呼吸器症候群(SARS)の再燃が懸念され、両疾患とも離床症状が類似していることから大きな注目を集めています。本特集ではインフルエンザウイルスの病原性、増殖を始め、動物、ヒトのサーベイランス、迅速診断法や治療薬、そして予防の切り札とも言えるワクチンの開発についての最新情報を第一線の研究者の方々に分かり易く解説していただきました。一度流行が始まると多大な人的被害を与えるインフルエンザを如何にして防ぐことができるか、基礎研究から臨床までの現状と将来展望を知る上で非常に多くの情報を含んでいます。
是非お読みいただき、お役立て下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
[序論]
インフルエンザウイルスの本質を知り、被害を食い止める 国立感染症研究所 田代眞人 205
[アプローチ]
新型インフルエンザ大流行の脅威と対策 国立感染症研究所 田代眞人ほか 207
[インフルエンザのウイルス学]
ウイルス増殖 山形大学 本郷誠治 215
病原性の機序 東京大学 堀本泰介ほか 223
抗インフルエンザ薬 静岡県立大学 鈴木康夫 231
ワクチンの開発(細胞培養・経鼻も含む) 化学及血清療法研究所 城野洋一郎 237
[インフルエンザの疫学]
サーベイランス(国内) 大阪府立公衆衛生研究所 奥野良信 242
インフルエンザ株サーベイランスから見た世界のインフルエンザの流行 国立感染症研究所 小田切孝人 248
動物におけるサーベイランス 北海道大学 喜田宏 257
インフルエンザ脳症 岡山大学 森島恒雄 263
インフルエンザによる健康被害 国立感染症研究所 谷口清洲 270
[インフルエンザの診断]
ウイルス学的診断法 名古屋市衛生研究所 後藤則子 277
インフルエンザの迅速診断 川崎市立川崎病院 三田村敬子 288
[インフルエンザの治療]
アマンタジン治療と耐性化 新潟大学 齋藤玲子ほか 295
ノイラミニダーゼ阻害薬 けいゆう病院 菅谷憲夫 301
[インフルエンザの予防]
ワクチン(現行) 長崎大学 永武毅 307
弱毒化インフルエンザ生ワクチンの臨床開発 Wyeth Bruce D.Forrest ほか 310
           
エッセー  
解剖学者が見たミケランジェロの彫刻(2)
ミケランジェロはいつ人体解剖をしたか?
金沢医科大学 篠原治道 322
   
対談
細胞生物学・遺伝子生物学から見た医科学の展開
(第11回)
埼玉医科大学 須田立雄 325

(聞き手)

理化学研究所 豊島久真男
       
トピックス
神経内分泌系のストレス反応の神経回路 自治医科大学 尾仲達史 337
特報
第40回ベルツ賞受賞論文:
アレルギー疾患における病態形成機序の解析
-慢性炎症を形成する細胞動態の制御に向けて-
東京大学 平井浩一ほか 342

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