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最新医学 59巻7号(通巻732号)

特集 神経変性疾患治療への展望-病態機序に基づく治療戦略-



「最新医学」7 月特集は「神経変性疾患治療への展望 −病態機序に基づく治療戦略−」です。神経変性疾患は特定の神経細胞が変性・脱落する進行性疾患です。過日、ロナルド・レーガン第40代米国大統領が10年に及ぶアルツハイマー病との闘病の末逝去したというニュースが大きく報道されました。中高年で発症し、徐々に神経系を蝕んでいく疾患は、高齢化の進む現代では克服しなければならない大きな課題です。最近、急速に進んだ多くの基礎研究から神経変性疾患の病態が明らかになりつつあり、それに基づく新しい治療法の開発につながる重要な知見が得られています。本特集ではアルツハイマー病、ポリグルタミン病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症の代表的な4つの神経変性疾患について、現在進みつつある基礎研究の中から出てきた臨床応用が期待される新しい治療法について、研究成果と治療に与える意義、臨床応用するための問題点、将来展望を含め第一線の研究者が分かり易く解説しています。神経変性疾患治療研究の現状と今後目指す方向を知る上で絶好の書です。是非お読み下さい。


論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 名古屋大学 祖父江 元 1553
[アプローチ]

神経変性疾患の病態に基づく治療開発

名古屋大学 祖父江 元 1555
[アルツハイマー病]
Aβの分解促進による治療戦略
-ネプリライシン活性抑制を中心に-
理化学研究所  江美ほか 1561
Aβの凝集抑制による治療戦略 国立長寿医療センター 柳沢勝彦 1568
Aβの生成抑制による治療戦略 滋賀医科大学 西村正樹 1574
免疫を介する予防・治療戦略 国立長寿医療センター 田平  1581
[ポリグルタミン病]
球脊髄性筋萎縮症の病態に基づく治療 名古屋大学 勝野雅央ほか 1587
ハンチントン病の治療戦略 理化学研究所 貫名信行 1593
脊髄小脳変性の治療 東京医科歯科大学 水澤英洋 1599
[パーキンソン病]
パーキンソン病の分子標的治療 順天堂大学 服部信孝 1604
パーキンソン病の遺伝子治療 自治医科大学 中野今治 1611
[筋萎縮性側索硬化症]
筋萎縮性側索硬化症の分子標的への展望 東京大学 河原行郎ほか 1620
ユビキチンプロテアゾーム系による治療 名古屋大学 丹羽淳一ほか 1627

神経栄養因子HGFの髄腔内投与による筋萎縮性側索硬化症治療法の開発

東北大学 青木正志ほか 1635
筋萎縮性側索硬化症における運動ニューロン再生への展望 慶応義塾大学 岡田洋平ほか 1642
           
エッセー  
解剖学者がみたミケランジェロの彫刻(7)
ミケランジェロの生い立ち
 2.幼児体験が脳に残したもの
金沢医科大学 篠原治道 1650
   
対談
細胞生物学・遺伝子生物学から見た医科学の展開(第16回) 国立国際医療センター 笹月健彦 1654

(聞き手)

理化学研究所 豊島久真男
       
トピックス
PD-1と自己免疫疾患 京都大学 岡崎 拓ほか 1668
人畜共通感染症の起因ウイルスとしてのE型肝炎ウイルス 自治医科大学 岡本宏明 1673
           

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