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最新医学 59巻8号(通巻733号)

特集 RNA工学の医学への展開



「最新医学」8 月特集は「RNA工学の医学への展開」です。生命の設計図として遺伝情報が組み込まれたDNA、生命活動維持に関わるタンパク質、そしてその間の掛け橋の役割に過ぎないと見なされてきたRNAでしたが、リボザイムの発見によりその重要性は大きく見直されることとなりました。そして、標的認識配列をランダム化したリボザイムを用いてさまざまな疾患に関連する遺伝子の同定など、医学に貢献してきました。更に、近年になりRNA干渉(RNAi)という生物内在の機構を利用する配列特異的なサイレンシング現象が報告され、これを利用して、現在では治療が困難とされているエイズ、癌、遺伝疾患などの遺伝子治療への期待が高まっています。
本特集では飛躍的に発展しつつあるRNA工学の現状と医学への応用の可能性について第一線の研究者が分かり易く解説しています。RNA工学の医学への応用研究の現状と今後目指す方向を知る上で絶好の書です。是非お読み下さい。


論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東京大学 明石 英雄ほか 1695
[アプローチ]
医薬に繋がるRNA工学 東京大学 明石 英雄ほか 1697
[RNA工学の基礎]
ヘアピン型RNAを介した新規転写合成siRNAの開発 東京大学 鈴木 勉ほか 1672
RNAi活性予測アルゴリズムを用いた高効率RNAiの設計 東京大学 加藤 敬行ほか 1710
糖尿病治療に向けたアディポネクチン受容体のsiRNAによる解析 東京大学 山内 敏正ほか 1716
RNAiによるSmad4恒常的ノックダウン膵癌細胞細胞株を用いたTGFβの新規標的分子の同定 東京大学 伊地知 秀明 1725
[RNA工学の臨床]
癌治療の戦略 札幌医科大学 濱田 洋文 1734
siRNA発現アデノウイルスベクターの開発-悪性腫瘍に対する新しい遺伝子治療を目指して 東京大学 内田 宏昭ほか 1742
核酸医薬による心血管病および進行性腎障害の遺伝子治療 日本大学 福田 昇 1750
siRNAを用いた糸球体腎炎に対する遺伝子治療 大阪大学 猪坂 善隆ほか 1756
siRNAライブラリーを用いたアポトーシス関連遺伝子の網羅的解析 東京大学 松本佐保姫ほか 1761
ブリッジ型人工核酸による遺伝子発現制御 大阪大学 今西 武 1769
新規RNA触媒(リボザイム)の創製とその応用 東京大学 木賀 大介ほか 1778

ランダマイズリボザイムライブラリーを用いた遺伝子の同定

東京大学 蓑島 弘ほか 1784
RNA工学的手法を用いた新規in vitroペプチド選択システムの開発 産業技術総合研究所 澤田 慎矢ほか 1791
           
エッセー  
解剖学者がみたミケランジェロの彫刻(8)
ミケランジェロの生い立ち
 3.徒弟時代とメディチ家の庭園時代
金沢医科大学 篠原治道 1804
   
対談
細胞生物学・遺伝子生物学から見た医科学の展開(第17回) 京都大学 白川 太郎 1809

(聞き手)

理化学研究所 豊島久真男
       
トピックス
日本における2型糖尿病の現況 −Japan Diabetes Complications Study(JDCS)中間結果より− 筑波大学 曽根 博仁ほか 1826
SARS-最近の動向を踏まえて- 国立感染研究所 砂川 冨正ほか 1833
結核菌脂質抗原の認識とワクチン開発 日本医科大学 杉田 昌彦 1839

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