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最新医学 59巻9号(通巻734号)

特集 ウイルスと肝炎-新しい知見と治療への取り組み-



「最新医学」9 月特集は「ウイルスと肝炎−新しい知見と治療への取り組み−」です。ウイルス肝炎は肝炎ウイルス感染とそれによる宿主の免疫反応によって惹起される肝臓を主たる病変の場とする全身性疾患です。起因ウイルスとして5種の肝炎ウイルス(A型〜E型)が知られてれています。近年、ウイルスの遺伝子構造や複製様式の解明、遺伝子配列、変異などが研究され新しい知見が明らかにされています。肝炎ウイルス感染から肝炎発症に至るにはウイルス側の因子、宿主側の因子、さらにウイルスと生体との間の複雑な相互作用が関与しています。本特集ではウイルス変異を中心にウイルス側の因子について、最新の研究結果について第一線の研究者が分かり易く解説しています。
疾病発症のメカニズムを解明することによって、新しい治療戦略や新たな効果的な予防手段の構築が始まっています。ウイルス性肝炎治療研究の現状と今後目指す方向を知る上で絶好の書です。是非お読み下さい。


論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 自治医科大学 岡本 宏明 1857
[アプローチ]
肝炎ウイルスの分子ウイルス学 自治医科大学 岡本 宏明 1859
[ウイルス性肝炎の基礎]
わが国におけるウイルス性肝疾患の疫学
-特にB型・C型慢性肝疾患の現状-
大阪府立成人病センター 津熊 秀明ほか 1869
RNA干渉によるA型肝炎ウイルスの増殖抑制 千葉大学 神田 達郎ほか 1877
B型肝炎ウイルス研究の新しい展開
-HBV遺伝子型分類の臨床的意義-
名古屋市立大学 田中 靖人ほか 1883
C型肝炎ウイルス研究の新しい展開 京都大学 土方 誠 1891
D型肝炎ウイルス研究の新しい展開 燕労災病院 小方 則夫 1898
E型肝炎ウイルス研究の新しい展開 自治医科大学 高橋 雅春 1904
C型慢性肝炎における樹状細胞機能 大阪大学 考藤 達哉ほか 1911
[ウイルス性肝炎の臨床]
B型慢性肝炎に対するラミブジン療法
-その問題点と対策-
放射線影響研究所 大石 和佳ほか 1919
C型慢性肝炎に対するインターフェロン・リバビリン併用療法-その問題点と対策- 東京慈恵会医科大学 坪田 昭人 1924
シクロスポリンAによるHCV増殖抑制 昭和大学 井上 和明ほか 1931
B型およびC型慢性肝炎に対する新たな抗ウイルス療法 東京大学 加藤 直也ほか 1937
肝癌に対する非外科的治療の進歩 東京大学 椎名 秀一朗ほか 1942
ウイルス性肝炎に対する生体肝移植の現状と展望 三重大学 臼井 正信ほか 1947
           
エッセー  
解剖学者がみたミケランジェロの彫刻(9)
初期の浮き彫り「階段の聖母」
 1.聖母は静止しているのか?
金沢医科大学 篠原 治道 1954
   
対談
細胞生物学・遺伝子生物学から見た医科学の展開(第18回) 東京大学 成宮 周 1958

(聞き手)

理化学研究所 豊島久真男
       
トピックス
肥満関連ホルモンと脳内摂食調節機構 自治医科大学 前川 文彦ほか 1969
細胞内品質管理機構 東京都臨床研究所 原 太一ほか 1976
制御性T細胞と自己免疫疾患 京都大学 小野 昌弘ほか 1982

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