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最新医学 59巻10号(通巻736号)

特集 内分泌性高血圧の基礎と臨床



「最新医学」10 月特集は「内分泌性高血圧の基礎と臨床」です。我が国の高血圧症人口は「前高血圧症」を含めると約7,000万人も上ると言われます。従って、全国民の2人に1人は高血圧あるいは高血圧予備軍ということになります。特に高血圧症は原因が不明の本態性高血圧が大部分を占める一方で、原因が明らかにされている2次性高血圧症の中で「内分泌性高血圧」は治癒可能な高血圧として、その診断と治療の重要性が認識されてきています。最近の研究ではアルドステロンが心血管系病変の「リスクホルモン」であることが明らかになり、また抗アルドステロン受容体拮抗薬の心血管保護作用の臨床的エビデンスも示されました。
本特集では内分泌性高血圧、特に副腎性高血圧を中心に最新の研究結果と共に診断治療法を第一線の研究者が分かり易く解説しています。内分泌性高血発症のメカニズムの解明、診断技術の進歩、新たな治療戦略に沿った効果的な治療法の構築などの研究が着実に進んでいます。
従来の概念よりもより高頻度の疾患である内分泌性高血研究の現状と今後の方向性を知る上で絶好の書です。是非お読み下さい。


論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東京医科歯科大学 平田 結喜緒 2219
[アプローチ]
内分泌性高血圧の臨床概念のパラダイムシフト 東京医科歯科大学 吉本 貴宣ほか 2221
[内分泌性高血圧の基礎]
アンジオテンシン受容体サブタイプの役割 愛媛大学 堀内 正嗣 2228
内皮由来循環調節ホルモンによる血圧調節 東京大学 竹田 亮ほか 2236
心血管イベントにおけるリスクホルモンとしてのアルドステロン 水戸赤十字病院 佐藤 敦久ほか 2243
ミネラルコルチコイド受容体と11βHSD
-細胞内のアルドステロン調節因子-
福井大学 宮森 勇 2254
副腎皮質性高血圧におけるステロイド合成異常、代謝異常 東北大学 笹野 公伸ほか 2259
副腎皮質性高血圧におけるステロイド合成異常(生化学的見地から) 慶応義塾大学 柴田 洋孝ほか 2264
[内分泌性高血圧の臨床]
内分泌性高血圧の頻度とスクリーニング法 横浜労災病院 西川 哲男ほか 2272
原発性アルドステロン症の臓器障害と長期予後 京都医療センター 成瀬 光栄ほか 2279
特殊型原発性アルドステロン症の診断
-副腎静脈サンプリングの意義
社会保険中央総合病院 大村 昌夫 2286
プレクリニカルクッシング症候群の診断基準と長期予後 東京医科歯科大学 土井 賢ほか 2292
特殊型クッシング症候群(AIMAH,PAND)の成因と治療法 浜松医科大学 沖   隆 2300
褐色細胞腫の画像診断と治療の進歩 東京女子医科大学 田辺 晶代ほか 2306
腹腔鏡下副腎摘除術-術式の選択基準と安全性- 関西医科大学 日浦 義仁ほか 2313
           
エッセー  
解剖学者がみたミケランジェロの彫刻(10)
初期の浮き彫り「階段の聖母」
 2.サボナローラの影響
金沢医科大学 篠原 治道 2320
   
対談
細胞生物学・遺伝子生物学から見た医科学の展開(第19回) 東京大学 宮下 保司 2324

(聞き手)

理化学研究所 豊島久真男
       
トピックス
膜型TNFの機能 九州大学 堀内 孝彦ほか 2340
インフルエンザウイルスとA群レンサ球菌の協調作用 大阪大学 川端 重忠 2348

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