最新医学 60巻9号(通巻749号)
特集 ファーマコジェノミクスと薬剤感受性
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「最新医学」9月特集は「ファーマコジェノミクスと薬剤感受性」です。ヒトゲノム計画の著しい進展により、体質イコール遺伝子との考えが定着しつつあり遺伝子解析から個人の体質を予測して処方を決めるといった考え方(個別化医療またはテーラーメイド医療)がこれからの医療の理想・目標として拡がりを見せています。なかでも治療反応性の個人差と遺伝子多型との関連についての研究は、副作用の回避、治療効率の向上や医療費の削減など、臨床的にも社会的にも有用な成果を生むと考えられています。 今年6月にグルクロン酸抱合酵素(UGT)の対立遺伝子型の違いにより塩酸イリノテカンの投与量の変更を求めた添付文書をFDAが承認したことは従来の様々な患者背景に加えて,遺伝子を調べて薬物効果を予測する時代がすでに始まっている事を印象付けました。 本特集では個別化医療の礎となる薬剤代謝酵素・トランスポーター遺伝子・トキシコジェノミクスなどの基礎研究の成果について国内屈指の研究者が詳しく解説しています。また臨床の現場での個別化医療の現状について疾患別(悪性腫瘍・消化器・循環器・アレルギー・精神神経)に最前線の現場でご活躍されている先生方が解説しています。 ファーマコジェノミクスに関する最新の知見と今度の展開を知る絶好の書です。是非ご一読下さい。 |
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論文題名 |
著者所属 |
著者名 |
通巻頁 |
|---|---|---|---|
| 序論 | 北海道大学 | 鎌滝 哲也 | 1801 |
| [アプローチ] | |||
| ファーマコジェノミクスと薬物治療の個別化 | 北海道大学 | 鎌滝 哲也 | 1802 |
| [基礎] | |||
| 薬物の代謝多型と薬剤感受性 | 千葉大学 | 有吉 範高ほか | 1809 |
| トランスポーターと薬剤感受性(1) -薬物トランスポーターの遺伝的多型とその評価- |
金沢大学 | 加藤 将夫ほか | 1819 |
| トランスポーターと薬剤感受性(2) -薬物トランスポータ遺伝子多型の臨床的意義- |
鳥取大学 | 家入 一郎 | 1827 | ファーマコジェノミクス -薬物受容体と薬剤感受性を例に- |
京都大学 | 辻本 豪三 | 1833 |
| トキシコジェノミクスと薬剤感受性 | ファイザー株式会社 | 堀井 郁夫ほか | 1841 |
| 薬剤感受性における人種差とブリッジング | 北海道大学 | 清谷 一馬ほか | 1852 |
| バイオインフォーマティクスによる薬剤感受性の予測 | (株)富士通九州 システムエンジニアリング |
北島 正人 | 1858 |
| 抗癌薬のファーマコジェノミクス | 東京医科歯科大学 | 三木 義雄 | 1863 |
| [臨床] | |||
| グルクロン酸抱合酵素UGT1A1の遺伝子多型に基づく塩酸イリノテカンの個別化治療 | 埼玉医科大学 | 安藤 雄一 | 1870 |
| 消化器疾患用薬のファーマコジェノミクスと薬力学 -薬効・副作用・相互作用- |
浜松医科大学 | 古田 隆久ほか | 1879 |
| 循環器疾患用薬のファーマコジェノミクスと薬剤感受性 | 大阪大学 | 南畝 晋平ほか | 1891 |
| アレルギー疾患のファーマコジェノミクス | 慶應義塾大学 | 浅野浩一郎 | 1898 |
| 精神神経科疾患用薬のファーマコジェノミクスと薬剤感受性 | 滋賀医科大学 | 上田 幹人ほか | 1904 |
| エッセー | |||
| 解剖学者が見たミケランジェロの彫刻(21) ブルータス:全体と部分、完成と未完成 |
金沢医科大学 | 篠原 治道 | 1908 |
| 対談 | |||
| 生活習慣病の現状と未来(第6回) 性格と生活習慣病-スキーマとは- |
慶應義塾大学 | 大野 裕 | 1914 |
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(聞き手) |
女子栄養大学 | 香川 靖雄 | |
| トピックス | |||
| Survivinによるアポトーシス抑制の分子機構 | 京都大学 | 丸澤 宏之 | 1925 |
| 肺細胞の再生 | 日本医科大学 | 阿部 信二ほか | 1929 |
| 関節リウマチ関連遺伝子 | 京都大学 | 山田 亮 | 1935 |