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最新医学 61巻10号(通巻766号)

特集 動脈硬化症 -成因解明と治療のフロンティア-



 「最新医学」61巻10月特集は「動脈硬化症-成因解明と治療のフロンティア-」です。
 体内に張り巡られた血管の機能・形態の異常である動脈硬化は様々な臓器に重大な障害を引き起こします。また一方で、血管は単に血流を維持するための管だけではなく、多彩な生理機能を持つ“臓器”であることも最近の研究により解ってきました。そのため糖尿病や高血圧症といった生活習慣病の最終的な治療の目標の一つは動脈硬化を予防することであり、如何にそのリスクを管理するかが臨床上重要なポイントとなっています。
 本特集では、特集を大きく二つに分け前半の「成因解明」では、高脂血症・糖尿病・高血圧症から見た動脈硬化ついて、また近年進歩の著しいゲノム解析や動脈硬化発症に関わると考えられている個々の因子についてその分野のエキスパートに解説をお願い致しました。
 一方、後半の「治療のフロンティア」ではスタチンによる治療・血管の再生医療、新しい創薬ターゲットなど現在・将来の動脈硬化治療についてまさしく最前線で活躍されている先生方に紹介していただくともに、日本人における動脈硬化治療のエビデンスをその研究リーダーに易しく解説して頂きました。
 現在の動脈硬化に関するあらゆる情報を網羅する絶好の書です。是非ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 r東北大学 岡  芳知 2081
[アプローチ]
動脈硬化にどう取り組むか 東北大学 石垣  泰ほか 2083
[成因解明:どこまでわかったか]
高脂血症から見た動脈硬化 京都大学 北  徹 2088
糖尿病から見た動脈硬化 筑波大学 山田 信博 2096
高血圧から見た動脈硬化 大阪大学 石川 一彦ほか 2102
動脈硬化関連遺伝子のゲノム解析 愛媛大学 田原 康玄ほか 2108
動脈硬化発症にかかわるプレーヤー
 1.核内受容体 福井大学 高橋 貞夫ほか 2116
 2.酸化ストレス 京都大学 久米 典昭 2122
 3.アディポサイトカイン 大阪大学 木原 進士 2129
 4.血管平滑筋 東京大学 藤生 克仁 2133
 5.マクロファージ 昭和大学 渡辺 琢也ほか 2138
[治療のフロンティア]
スタチンによる動脈硬化症治療の最前線 東京医科歯科大学 石井 秀人ほか 2142
薬剤溶出ステント 順天堂大学 小島 貴彦ほか 2146
血管の再生医療 京都大学 曽根 正勝ほか 2153
動脈硬化症への創薬(CETP阻害薬、ACAT阻害薬) 京都大学 横出 正之 2160
日本における動脈硬化症治療のエビデンス
 1.MEGA study 三越厚生事業団 中村 治雄 2167
 2.JELIS 神戸大学 横山 光宏 2174
エッセー  
白血病医の御礼奉公(10)
 
ポーランド囲碁旅行
大阪府立成人病センター 正岡  徹 2180
対談
生活習慣病の現状と未来(第19回)
 日本人の循環器疾患の遺伝子
国立循環器病センター 森崎 隆幸 2183

(聞き手)

女子栄養大学 香川 靖雄
トピックス
肺障害と修復のメカニズム 東北大学 久保 裕司 2198
分化多能性と核の初期化 京都大学 山中 伸弥 2204

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