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最新医学 61巻11号(通巻767号)

特集 肺癌治療 -新たな治療体系の確立と展開-



 「最新医学」61巻11月特集は「肺癌治療-新たな治療体系確立への展開-」です。
 わが国では年間約32万人が悪性新生物(癌)で亡くなっています。中でも最も多いのが肺癌で、年間59,000人もの人が肺癌が原因で亡くなっています。
 肺癌による死亡が多い最大の原因は早期発見が困難なことと進行癌に有効な治療法が確立していないことです。実際、肺癌の中でも比較的治癒率が高いのは非小細胞肺癌の病期TA期のみで病期が進むにつれて5年生存率は大幅に低下していきます。
 その一方で、化学療法と放射線療法の進歩により切除不能局所非小細胞肺癌の5年生存率には大幅な進歩が認められています。更に、近年の分子腫瘍学の発展により開発された分子標的薬などにより肺癌の治療成績が大きく向上することが期待されています。
 本特集では国内の最前線でご活躍されている先生方に肺癌治療に直結した分子生物学の進歩とその応用、早期肺癌、進行肺癌の治療の進歩および分子標的治療の現状などを詳しく解説して頂きました。
 21世紀の新しい肺癌の治療を展望する絶好の書です。是非ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 近畿大学 福岡 正博 2223
[総論]
分子生物学の進歩と肺癌治療 近畿大学 西尾 和人ほか 2225
肺癌治療への分子病理学的アプローチ 愛知県がんセンター 谷田部 恭 2232
トランスレーショナル研究技法としての
組織アレイとその癌治療への応用
富山大学 福岡 順也ほか 2238
肺癌に対する胸腔鏡下手術Hybrid VATSの
適応と限界
兵庫県成人病センター 岡田 守人 2246
早期非小細胞肺癌の術後補助化学療法 大阪市立大学 多田 弘人 2253
早期肺癌に対する定位放射線治療 京都大学 松尾 幸憲ほか 2258
局所進行非小細胞肺癌に対する化学放射療法
の新展開
静岡がんセンター 村上 晴泰ほか 2264
進行非小細胞肺癌における殺細胞性抗癌療法
の展望
国立がんセンター 福山  税ほか 2271
EGFRを標的とした肺癌治療の展望 近畿大学 田村 研治 2277
VEGFを標的とした肺癌治療の展望 九州大学 中西 洋一ほか 2286
大細胞神経内分泌癌の治療戦略
-病理病態から見た考察-
国立がんセンター 浅村 尚生 2293
限局型小細胞肺癌に対する集学的治療の展望 国立がんセンター 伊東 猛雄ほか 2297
進展型小細胞肺治療の治療 兵庫県成人病センター 根来 俊一 2304
将来展望 国立がんセンター 西條 長宏 2312
エッセー  
白血病医の御礼奉公(11)
 
京阪さい帯血バンク
大阪府立成人病センター 正岡  徹 2316
対談
生活習慣病の現状と未来(第20回)
 日本人のメタボリックシンドロームの定義
住友病院 松澤 佑次 2319

(聞き手)

女子栄養大学 香川 靖雄
トピックス
原発性肺高血圧症の遺伝子異常 慶應義塾大学 佐藤 徹ほか 2333

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