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最新医学 61巻12号(通巻768号)

特集 アルツハイマー病研究の最前線



 「最新医学」61巻12月特集は「アルツハイマー病研究の最前線」です。
 1906年にAlois Alzheimerが、現在アルツハイマー病(AD)と呼ばれる症例と臨床病理像を発表して今年でちょうど100年目にあたり、それを記念した行事が世界中で催されています。
 本特集では世界を相手に最前線でご活躍されている先生方に20世紀後半以降飛躍的に解明の進んだADの臨床・病理・基礎について詳しく解説頂きました。  特にADの発症に関わる分子についてはアミロイドβ(Aβ)やアミロイド前駆タンパク質(APP)、タウタンパク質、更に認知症の病理概念や分子概念の変遷についても詳しくご説明頂きました。
 一方、臨床面では、認知症の疫学、認知症による社会負担の実情について、また治療法についてはAβワクチン療法、アミロイドイメージング、Aβ分解促進、γセレクターゼ阻害薬などADの根本的治療の実用化に直結した独創的な研究成果について詳しくご解説頂きました。更に日本でのAD研究についてもその歴史や問題点についてご紹介頂いております。
 100歳を迎えたアルツハイマー病の現在と今後を展望する絶好の書です。是非ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論;100歳となったアルツハイマー病 理化学研究所 貫名 信之 2353
[アプローチ]
アルツハイマー病研究の過去・現在・未来 東京大学 岩坪  威 2355
[総論]
認知症の疫学 鳥取大学 浦上 克哉 2360
認知症による社会負担 長寿医療センター 下方 浩史 2368
認知症の病理概念の変遷 東京都老人総合研究所 村山 繁雄ほか 2374
認知症の分子概念の多様性 筑波大学 玉岡  晃 2379
アミロイドβタンパク質とアミロイド形成 長寿医療センター 柳澤 勝彦 2386
セクレターゼによるAPPプロセシング 東京大学 富田 泰輔 2392
アミロイド分解機構とアルツハイマー病 理化学研究所大学 黄  樹明ほか 2398
ApoEとコレステロール・膜ラフト 東京大学 櫻井  隆 2405
タウタンパク質 理化学研究所 高島 明彦 2411
認知症画像技術の新展開 放射線医学総合研究所 樋口 真人ほか 2420
治療戦略-免疫療法を中心として- 長寿医療センター 田平  武 2428
アルツハイマー病研究関連分子
 1.ユビキチン 大阪市立大学 森  啓 2434
 2.αシヌクレイン 東京都精神医学総合研究所 長谷川成人 2442
日本のアルツハイマー病研究-歴史と将来像- 東京大学 井原 康夫 2449
エッセー  
白血病医の御礼奉公(12)
叙勲、忙しかったなぁ
大阪府立成人病センター 正岡  徹 2454
対談
生活習慣病の現状と未来(第21回)
 沖縄戦後世代の栄養と予防
琉球大学 外間 登美子 2457

(聞き手)

女子栄養大学 香川 靖雄
トピックス
アンジオポエチン様因子による代謝制御 慶應義塾大学 尾池 裕一 2471
急性冠症候群のバイオマーカー可溶性LOX-1 京都大学 久米 典昭 2478

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