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最新医学 62巻2号(通巻770号)

特集 変りつつある感染対策



 「最新医学」62巻2月特集は「変わりつつある感染対策」です。
 最近、多剤耐性緑膿菌(MDRP)による院内感染の報道が相次いでいます。更に、2002年から2003年にかけて多発した重症急性呼吸器症候群(SARS)や世界的なパンデミック(爆発的な流行)が懸念される新型インフルエンザなど感染症に対する対策の抜本的な見直しが必要になっています。  本特集では上記、MDRPの他にもMRSA、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、セラチア菌などの院内感染対策や感染予防策としてのワクチン接種などについて国内第一線でご活躍されている先生方が詳しく解説しています。
 更に地域感染ネットワークでの試みやGOARN(Global Outbreak Alert and Response Network)の現状などについて実際にご活動されている先生方に詳しくご紹介頂きました。
 この他にも、クロイツフェルトヤコブ病を念頭に置いた医療機材の扱いや結核患者診断におけるQuantiFERON検査の意義など実地医療に即した対応策についてもご紹介しています。
 感染対策の現状と対策の全てが解る一冊です。是非ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 兵庫医科大学 竹末 芳生 193
[アプローチ]
変わりつつある外来患者に対する抗菌薬の選択
-新たな市中感染症起因菌の耐性化-
兵庫医科大学 竹末 芳生ほか 195
[各論]
MRSAに対する新たな対策:
-Active surveillance cultureの意義-
佐賀大学 福岡 麻美ほか 202
院内感染症における新たな脅威
-多薬剤耐性緑膿菌対策-
東邦大学 舘田 一博 207
バンコマイシン耐性腸球菌アウトブレイク時の対策 産業医科大学 村谷 哲郎 214
セラチアによる院内感染報道がもたらしたもの:
-血管内留置カテーテル管理の見直し-
川崎病院 井上 善文 220
院内感染症としてのClostridium difficile感染症 国立感染症研究所 加藤 はる 228
高齢者インフルエンザワクチン接種による感染予防と経済効果 国立感染症研究所 大日 康史 237
新たな感染対策アプローチ
-地域感染対策ネットワーク-
東北大学 光武 耕太郎 244
結核の施設内感染対策におけるQFT-2G検査 結核研究所 伊藤 邦彦 249
職業感染対策としての医療従事者ワクチン接種の普及 大阪大学 朝野 和典 254
BSEで脚光を浴びたクロイツフェルト・ヤコブ病を念頭に置いた医療機材の扱い 東京医療保健大学 大久保 憲 258
新型インフルエンザ対策 大阪府立公衆衛生研究所 高橋 和郎 262
SARSなどの1類感染症患者発生時の対応 国立感染症研究所 森兼 啓太 268
発展途上国におけるアウトブレイクレスポンス:
-インフェクションコントロールの現状と問題点-
大阪大学 大石 和徳ほか 275
エッセー  
白血病医の御礼奉公(14)
日本無菌生物ノートバイオロジー学会
大阪府立成人病センター 正岡  徹 282
対談
生活習慣病の現状と未来(第23回)
 糖尿病におけるゲノム研究の最新の話題
東京大学 門脇  孝 285

(聞き手)

女子栄養大学 香川 靖雄
トピックス
ファンコニ貧血の分子機構 広島大学 北尾 紀之 300
特報 第43回ベルツ賞受賞論文:
脊椎動物の網膜発生の分子制御機構 大阪バイオサイエンス研究所 古川 貴久 306

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