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最新医学 62巻3号(通巻771号)

特集 慢性閉塞性肺疾患-最近の動向-



 「最新医学」62巻3月特集は「慢性閉塞性肺疾患-最近の動向-」です。
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は外界からの有害なガスや粒子に対する肺の異常な炎症反応と定義されています。更に、わが国では疫学的調査(NICE)により約530万人がCOPDの潜在的な患者であることが報告された事で多くの関心を集めています。
 一方で、昨年11月に発表されたGOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)によるガイドラインでは家庭医の果たす役割を全面的に強調する内容に改訂されました。
 本特集ではCOPDの現状について疫学と病因論(外因や発症に関わる免疫担当細胞の役割)・診断(画像診断、バイオマーカー、QOL評価)・治療(禁煙などの生活指導、気管支拡張薬やステロイドなど薬剤治療の現状、患者のQOLをより向上させる呼吸リハビリテーションの実際)などについて国内第一線でご活躍されている先生方が詳しく解説しています。更に、今後が期待される再生医療についても現在試みられているアプローチなどを詳しくご紹介頂きました。
 認知が進むつれて今後益々患者数が増加する事が予想される慢性閉塞性肺疾患(COPD)について最新の知見から将来までを網羅する一冊です。是非ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 順天堂大学 福地 義之助 363
[アプローチ]
アプローチ 京都大学 三嶋 理晃 365
[疫学と病因論]
疫学と病因 順天堂大学 植木  純ほか 374
病態形成における気道の役割 九州大学 森脇 篤史ほか 382
病態形成における肺胞の役割 東京女子医科大学 青柴 和徹 388
COPD形成における炎症性サイトカインと
 酸化ストレスの役割
久留米大学 星野 友昭 395
[診断]
CT画像解析の意義 滋賀医科大学 中野 恭幸 400
COPDの気道炎症とバイオマーカー 和歌山県立医科大学 山縣 俊之 406
COPDにおけるアウトカムとしての
 健康関連QOL評価
京都大学 小賀  徹 412
[治療]
禁煙治療の現状と将来展望 日本医科大学 石井 健男ほか 418
COPDにおける吸入ステロイド,長時間作用型β2刺激薬および両者併用の効果 信州大学 藤本 圭作 424
テオフェリン薬・抗コリン薬 三重大学 田口  修 430
栄養障害の病態と治療戦略 奈良県立医科大学 吉川 雅則ほか 435
包括的呼吸リハビリテーション 秋田大学 塩谷 隆信ほか 442
再生医療の展望 東北大学 久保 裕司 455
エッセー  
白血病医の御礼奉公(15)
アジア太平洋骨髄移植学会
大阪府立成人病センター 正岡  徹 462
対談
生活習慣病の現状と未来(第24回)
 生活習慣病の検査・指導・診療の新しい対策
東京大学 永井 良三ほか 465

(聞き手)

女子栄養大学 香川 靖雄
トピックス
膵島移植 ベイラー大学 松本 慎一 483
特報 第43回ベルツ賞受賞論文:
内耳障害への再生医学的アプローチ 京都大学 伊藤 壽一ほか 488

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