目次

最新医学 62巻7号(通巻777号)

特集パーキンソン病 -最近の進歩-



 「最新医学」62巻7月特集は「パーキンソン病-最近の進歩-」です。
 パーキンソン病は従来の進行性の運動障害を主症状としたものではなく、多系統神経変性を特徴とする全身疾患である事が新たに認識されつつあります。それは近年の研究成果により、これまでパーキンソン病の主症状と思われていた無動・安静時振戦・筋固縮・姿勢反射障害が症状の一側面であり、この他にも多くの変性部位が存在することが分ってきたからです。実際、パーキンソン病の治療成績が向上し、その生命予後が一般人口のそれと変わらないレベルにまで改善されている現在では、認知症を始めとする様々な非運動症状が問題化しつつあります。
 本特集では世界をリードする我が国の研究者の先生方にパーキンソン病の発症機序について最新の研究成果を踏まえて様々な視点から解説して頂きました。更に画像診断による最新の診断方法やわが国発の臨床試験、外科手術の現状などについても詳しくご紹介頂きました。
 全身性疾患としてのパーキンソン病の現状から将来までの全てが分る一冊です。是非ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 順天堂大学 服部 信孝 1577
[アプローチ]
アプローチ 京都大学 高橋 良輔 1579
[各論]
疫学:高齢化社会に向けて増加しているのか? 鳥取大学 竹島多賀夫ほか 1587
PDDとDLBの移行について:同じ疾患か? 順天堂大学 井関 栄三 1593
病態生理:基底核は何をしているか 和歌山県立医科大学 浜  喜和ほか 1598
画像技術:早期診断の可能性 旭神経内科リハビリテーション病院 篠遠 仁 1605
薬物治療:わが国発の新規治療薬の開発に向けて 国立精神・神経センター 村田 美穂 1612
非運動症状とMIBG心筋シンチの意味するもの:早期診断の可能性 関東中央病院 織茂 智之 1618
機能的外科手術:機能的外科手術の今後 日本大学 深谷 親ほか 1624
遺伝子治療と再生医療の可能性:再生か遺伝子治療か 順天堂大学 安田 徹ほか 1630
遺伝性パーキンソン病の病態から
 1.α-シヌクレインの機能:タンパクの凝集は毒性があるのか? 東北大学 小林 理子ほか 1636
 2.パーキンの機能:生理学的アプローチから 九州大学 野田 百美 1643
 3.PINK1の機能:ミトコンドリア機能との関連性から 広島大学 山下 拓史ほか 1649
 4.DJ-1の機能:酸化ストレスに重要なタンパクか? 北海道大学 有賀 寛芳ほか 1654
 5.LRRK2の機能:タンパク凝集の上流に位置するのか? 順天堂大学 久保 紳一郎 1660
エッセー  
白血病医の御礼奉公(19)
朝礼と感染対策委員会
大阪府立成人病センター 正岡  徹 1666
対談
脳とこころの科学と医療(第4回)
 人間の行動のトリガーは何か?
玉川大学 丹治 順 1670

(聞き手)

国立精神・神経センター 金澤 一郎
トピックス
早期胃がんの粘膜下層剥離術
-適応から合併症対策について-
国立がんセンター 草野 央ほか 1677
PK/PD理論を用いた抗菌化学療法 新潟大学 堀  誠治 1683

HOME