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最新医学 63巻2号(通巻785号)

特集 脂質異常症−新ガイドラインと治療戦略−



  「最新医学」63巻2月特集は「脂質異常症-新ガイドラインと治療戦略-」です。
 ここ数年の内に大規模な疫学調査の結果や本格的な臨床試験の成果が報告されたことから、日本動脈硬化学会は5年ぶりにガイドラインを改訂し、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」を2007年4月に公開しました。その中でこれまで用いられていた「高脂血症」の表記を「脂質異常症」に変更し話題になったことは記憶に新しいところです。また、今回の改訂では動脈硬化の危険因子として総コレステロールではなく低比重リポ蛋白コレステロールが用いられることになるなど最新の研究成果に即した内容に拡充されると同時に動脈硬化性疾患について診療から予防へと重点を移行していることが大きな特徴となっています。
 本特集では公開から約10ヶ月が経過したガイドライン改訂の経緯から動脈硬化発症のメカニズム、疫学研究や治療エビデンスについて国内第一線でご活躍されている先生方に詳しくご紹介頂きました。
 更に治療の実際についても臨床の最前線で活躍されている先生方に詳しくご解説頂きました。また、ガイドラインの今後の課題について日本動脈硬化学会理事長の京都大学・北徹先生と前理事長の住友病院・松澤祐次先生にご解説頂きました。
 脂質異常症治療の現在から将来の方向性までの全てを網羅した一冊です。是非ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論:ガイドライン改定の経緯 帝京大学 寺本 民生 153
[アプローチ]
新ガイドラインの概要 帝京大学 木下 誠 155
脂質異常症の発症メカニズム
-産生システムと処理システムの視点から-
筑波大学 島野 仁 162
動脈硬化の発症メカニズム 京都大学 横出 正之 167
[ガイドラインを支える疫学研究]
冠動脈疾患と脂質異常症 つかさ病院 枇榔 貞利 173
コレステロールと脳卒中 滋賀医科大学 寶澤  篤ほか 180
禁煙による循環器疾患予防 大阪大学 本庄 かおりほか 186
[ガイドラインを支える治療エビデンス]
治療エビデンスをいかに評価するか 東京大学 大橋 靖雄 193
食のエビデンス 東京大学 佐々木 敏 211
脂質異常症の運動療法 佐賀大学 檜垣 靖樹ほか 218
日本における脂質異常症治療エビデンス 国際医療福祉大学 福興 広太郎ほか 232
[脂質異常症の治療戦略]
高LDLコレステロール血症に対する治療の実際 順天堂大学 比企  誠ほか 237
高トリグリセライド血症治療の実際 東邦大学 芳野 原 245
低HDLコレステロール血症治療の実際 名古屋市立大学 横山 信治 255
メタボリックシンドローム対策 大阪大学 岡田 拓也ほか 262
原発性高脂血症の対応 大阪大学 山下 静也 268
高トリグリセライド血症における治療指標としてのnonHDLコレステロール 筑波大学 山田 信博 278
[ガイドラインの今後の課題]
動脈硬化予防のための包括的ガイドラインの方向性 京都大学 北  徹 283
World Health Report 2002は何を訴えたか? 住友病院 松澤 佑次 285
エッセー  
代謝病とその周辺(2)
文明と「糖尿病ワールド」
大阪大学名誉教授 垂井 清一郎 288
対談
脳とこころの科学と医療(第11回)
動物の行動から学ぶ
京都大学 宮川 剛 291

(聞き手)

国立精神・神経センター 金澤 一郎
トピックス
個別化医療のための肺癌のプロテオーム解析 国立がんセンター 近藤 格 299
特報 第44回ベルツ賞受賞論文: 
中枢神経系 MRI における拡散テンソル解析の基礎と臨床応用
─解析ソフトウエアの開発から臨床応用までのトランスレーショナルリサーチ─
東京大学 青木茂樹ほか 306

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