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最新医学 63巻5号(通巻789号)

特集全身性エリテマトーデス -病態解明と治療の新たな展開-



 「最新医学」63巻5月特集は「全身性エリテマトーデス-病態解明と治療の新たな展開-」です。
 全身性エリテマトーデス(SLE)は多彩な自己免疫異常を特徴として全身の多臓器を障害する自己免疫疾患/膠原病の代表的存在です。
 かっては不治の病とされてきたSLEも抗リン脂質抗体やその他の自己抗体の発見に伴い診断技術が向上し、早期発見が可能となり、その治療にステロイドや免疫抑制薬が導入されたことから生存率は著しく向上しました。しかし総体的な生命予後が向上する一方で依然として治療抵抗性を示す難治性病態については死亡率が高いのが現状で、更なる病因・病態の解明と病態に即した新たな治療法の開発が望まれています。
 本特集ではSLEについて「免疫異常のメカニズム」・「各種難治性の病態と治療」・「合併症の予防と対策」・「新規治療薬」の4つの領域についてそれぞれ国内第一線でご活躍されている先生方に詳しく解説して頂きました。 
 多彩な臨床像を持つSLEについてその発症メカニズムから最新の治療までを網羅した一冊です。
 SLE専門の先生方は勿論のこと一般臨床医の先生方にも是非ご覧頂きたい内容となっております。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 北里大学 廣畑 俊成 887
[アプローチ]
SLEの難治性病態の克服に向けて 京都大学 三森 経世 889
[SLEの免疫異常の解明]
SLEの遺伝的素因−最近の研究の進歩− 筑波大学 土屋 尚之 896
SLEのT細胞におけるTCRζ鎖発現低下 埼玉医科大学 津坂 憲政 904
SLEにおける抗核抗体の病原性 京都大学 藤井 隆夫 912
膠原病の発症病因 神戸大学 塩澤 俊一ほか 918
[SLEの難治性病態の解明と治療の展開]
SLEの難治性呼吸器病変
-肺胞出血・肺高血圧症-
東京医科歯科大学 南木 敏浩 924
難治性ループス腎炎 順天堂大学 高崎 芳成 930
中枢神経ループス 北里大学 廣畑 俊成 939
抗リン脂質抗体症候群の病態とβ2グルコプロテインT 北海道大学 渥美 達也 947
SLEの難治性血液障害 滝川市立病院 堤  明人 954
[SLEの合併症とその制御]
ステロイド骨粗鬆症・無菌性骨壊死 神戸大学 河野 誠司ほか 962
日和見感染症 北里大学 田中 住明ほか 968
[SLEの新規治療薬]
SLEに対するミコフェノール酸モフェチルとタクロリムスの有用性 東邦大学 川合 眞一ほか 975
生物学的製剤によるSLEの治療の新展開 産業医科大学 田中 良哉 983
エッセー  
代謝病の周辺(5)
 血糖としてのD-グルコースの特殊性 1.「木の気持ちになって」
大阪大学名誉教授 垂井 清一郎 990
対談
脳とこころの科学と医療(第14回)
 神経内科がかかえる諸問題
国立精神・神経センター 葛原 茂樹 993

(聞き手)

国立精神・神経センター 金澤 一郎
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