最新医学 63巻9号(通巻793号)
特集 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)研究をめぐる新展開
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「最新医学」63巻9月特集は「NASH研究をめぐる新展開」です。 従来、脂肪肝は良性の可逆性の疾患であると考えられてきました。しかし、その一部には肝硬変に進行し、更に肝癌まで進むものがあることが分り俄然、注目を浴びるようになってきました。中でも今回取り上げた非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、中性脂肪を主とする脂肪の蓄積が肝細胞に起こり、飲酒歴がないにもかかわらずアルコール性肝障害と同様の病理所見(肝細胞のballooningなどの)が認められることが大きな特徴です。更にNASH患者には肥満や糖尿病・脂質異常症などを背景に持つ人が多く、現在では生活習慣病としてのNASHの重要性が認識されつつあります。 本誌ではNASHの臨床的な側面とその病態について理解を深めて頂く目的で国内のNASH研究の第一人者の先生方に解説をお願いしました。中でも臨床的な側面としてはNASHの疫学・病理・診断・治療法について詳しく解説頂き、特に現在大きな問題となりつつある小児におけるNASHについては別項としてより詳しくご紹介頂きました。 一方でまだまだ不明な点が多いNASHの病態解明についても様々なアプローチが試みられておりその最新の知見を国内屈指の研究者の先生方にご解説頂きました。 NASHの現状から将来の展望までまで全てわかる内容となっています。是非ご覧下さい。 |
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論文題名 |
著者所属 |
著者名 |
通巻頁 |
|---|---|---|---|
| 序論 | 順天堂大学 | 渡辺 純夫 | 1663 |
| [アプローチ] | |||
| NASHの発症機序-代謝異常と肝病態進展の接点- | 順天堂大学 | 池嶋 健一ほか | 1664 |
| [臨床] | |||
| NAFLDとNASHの疫学 | 東京女子医科大学 | 橋本 悦子 | 1672 |
| NAFLD/NASHの診断 | 横浜市立大学 | 野崎 雄一ほか | 1678 |
| NASHの治療 | 鹿児島大学 | 宇都 浩文ほか | 1683 |
| NASHの病理組織像 | 北柏リハビリ総合病院 | 前山 史朗ほか | 1689 |
| NASHと小児 | 済生会横浜市東部病院 | 乾 あやのほか | 1698 |
| [病態] | |||
| NASHとC型肝炎 | 東京大学 | 小池 和彦 | 1702 |
| NASHとインスリン抵抗性 | 高知大学 | 西原 利治ほか | 1708 |
| 薬剤起因性NASH | 三重大学 | 藤田 尚己ほか | 1713 |
| 肝細胞特異的ノックアウトマウス | 秋田大学 | 堀江 康夫 | 1719 |
| レチノイン酸とNASH | 鳥取大学 | 汐田 剛史ほか | 1730 |
| アディポカインとNASH | 大阪大学 | 鎌田 佳宏ほか | 1738 |
| 鉄代謝とNASH | 札幌医科大学 | 高田 弘一ほか | 1744 |
| 炎症性サイトカインとNASH | 愛知医科大学 | 佐藤 顕ほか | 1750 |
| エッセー | |||
| 代謝病の周辺(9) 「膵という国字」 |
大阪大学名誉教授 | 垂井 清一郎 | 1756 |
| 対談 | |||
| 脳とこころの科学と医療(第18回) 筋ジストロフィー研究の未来 |
国立精神・神経センター | 武田 伸一 | 1760 |
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(聞き手) |
国立精神・神経センター | 金澤 一郎 | |
| トピックス | |||
| 精子幹細胞の培養と遺伝子改変 | 大阪大谷大学 | 竹橋 正則ほか | 1768 |
| 診療関連死の死因究明のための中立的専門機関の創設へ向けて−モデル事業から新制度へ- | 虎の門病院 | 山口 徹 | 1774 |