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最新医学 63巻11号(通巻796号)

特集 骨研究の最前線


 「最新医学」63巻11月特集は「骨研究の最前線」です。
 骨格は、骨、軟骨、関節から形成され、生体においては体を支える支持組織、自由に活動するための運動器、内臓の保護器官、カルシウムやリンなどのミネラル貯蔵庫としての機能を担っており、生命の維持に必須の器官です。
 骨組織の構造及び強度は骨芽細胞や軟骨細胞による骨・軟骨形成と破骨細胞による骨吸収との機能的平衡により維持され、それらの細胞の機能はその分化や成育・増殖の制御により調節されています。
 骨生物学は1990年代後半に急速に進展しましたが、骨芽細胞、軟骨細胞、破骨細胞の分化・機能を制御する転写因子やシグナル伝達機構の解明において多くの画期的な発見に我が国の研究者が貢献をしました。
 本特集ではこれらの進歩を担ってきた我が国の研究者にそれぞれの最新の研究成果をご紹介頂くと共に、今後の展望についてもご解説頂きました。更にOsternetworkやOstercrine Systemといった新しい骨生物学の概念についても詳しく解説して頂きました。骨研究に関心をお持ちの多くの基礎・臨床研究者に是非ともご覧頂きたい特集です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 徳島大学 松本 俊夫 2153
[アプローチ]
骨生物学の新機軸
-OsteonetworkとOsteocrine System-
東京医科歯科大学 山口  朗ほか 2155
[各論]
骨形成の制御 九州大学 小守 壽文 2164
内軟骨性骨形成の分子制御機構 大阪大学 西村 理行ほか 2170
破骨細胞分化制御と骨免疫学 東京医科歯科大学 高柳  広 2176
破骨細胞のアポトーシスと機能制御 東京大学 田中  栄 2182
関節リウマチと骨・軟骨破壊 東京医科歯科大学 上坂  等 2187
メカニカルストレスによる骨代謝制御 徳島大学 栗若 里佳 2193
メカニカルストレスによる骨形態変化 大阪大学 菅本 一臣 2199
骨芽細胞分化におけるNotchシグナルの役割 東京医科歯科大学 山口  朗ほか 2204
骨系統疾患と遺伝子異常-蝸牛様骨盤異形成症の原因遺伝子 SLC35D1の発見- 理化学研究所 池川 志郎ほか 2211
FGF23による骨ミネラル代謝 東京大学 福本 誠二 2218
ニューロペプチドによる骨代謝制御 東京医科歯科大学 竹田  秀 2223
骨組織における核内性ホルモン受容体群の機能 東京大学 加藤 茂明 2229
In vivo光イメージングの骨代謝領域への応用 癌研究会 今村 健志ほか 2237
エッセー  
代謝病とその周辺(11)
血糖の起源とナメクジウオ
大阪大学名誉教授 垂井 清一郎 2244
対談
脳とこころの科学と医療(第20回)
脳深部刺激の将来
日本大学 片山 容一 2248

(聞き手)

国立精神・神経センター 金澤 一郎
トピックス
J-RHYTHM試験は心房細動治療を変えるか? 心臓血管研究所 山下 武志 2256
狂犬病 安田女子大学 森本金次郎 2262
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メタボリックシンドロームの診断基準に関する一考察 香川県立保健医療大学 新見 道夫 2256

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