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最新医学 63巻12号(通巻797号)

特集 幹細胞 -基礎から臨床応用まで-


 「最新医学」63巻12月特集は「幹細胞-基礎から臨床応用まで-」です。
 ES細胞(embyonic cell)やiPS細胞(induced pluripotent stem cells)などの分化万能性を持った幹細胞が大変注目されていますが、本格的な臨床応用にはクリアしなければならない問題も多くまだ少し時間がかかるようです。一方、体性幹細胞(somatic stem cell)、中でも造血幹細胞(hematopoietic stem cell)を用いた白血病治療は既に日常的な治療として一般化しています。また間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell)はiPS細胞ほどではないものの多彩な分化能を有し、免疫抑制作用などの興味深い性質もあり、再生医療への応用のみならず細胞治療としての可能性も秘めています。
 本特集では造血幹細胞や間胚葉性幹細胞などの体性幹細胞を取り上げ、基礎研究と臨床応用の可能性についてわが国の第一人者に詳しく解説頂きました。更に幹細胞一般に関する基礎研究の進歩を背景に、改めて関心が高まっている癌幹細胞についても詳しくご紹介頂きました。当該領域の研究の動向を理解する上で、大変有益な内容となっています。
 是非ともご覧下さい。 

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 自治医科大学 小澤 敬也 2289
[アプローチ]
幹細胞研究の進歩と臨床への展開 自治医科大学 小澤 敬也 2291
[造血幹細胞の基礎と応用]
造血幹細胞の増殖制御メカニズム 千葉大学 樫尾 牧子ほか 2296
造血幹細胞の体内動態 東京大学 服部 浩一ほか 2302
造血幹細胞の骨髄内移植法-その臨床的意義- 関西医科大学 薗田 精昭 2311
造血幹細胞遺伝子治療の将来的展望 国立成育医療センター 小野寺 雅史 2318
[間葉系幹細胞の基礎と応用]
間葉系幹細胞の培養技術 国立成育医療センター 梅澤 明弘ほか 2324
間葉系幹細胞による免疫制御 自治医科大学 尾崎 勝俊 2329
間葉系幹細胞を用いた心不全治療 ながや内科 永谷 憲歳 2333
間葉系幹細胞を用いた神経筋疾患治療の可能性 東北大学 出澤 真理 2339
間葉系幹細胞を利用した癌遺伝子治療 国立精神・神経センター 岡田 尚巳 2348
[がん幹細胞]
がん幹細胞の生物学 金沢大学 村口 輝行ほか 2356
白血病幹細胞 九州大学 竹中 克人ほか 2363
骨髄腫幹細胞と微小環境 自治医科大学 古川 雄祐ほか 2375
消化器癌における幹細胞研究の動向 横浜市立大学 谷口 英樹 2381
エッセー  
代謝病とその周辺(最終回)
細胞のエネルギー危機と高尿酸血症
大阪大学名誉教授 垂井 清一郎 2390
対談
脳とこころの科学と医療(第21回)
こころを病む人たちとの付き合い方
東北福祉大学 佐藤 光源 2394

(聞き手)

国立精神・神経センター 金澤 一郎
トピックス
がん外来化学療法のマネージメント 癌研有明病院 畠 清彦 2401
原発性アルドステロン症の診断と治療の今後の展望 横浜労災病院 西川 哲男ほか 2410

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