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最新医学 64巻1号(通巻799号)

特集 睡眠時無呼吸 -最近の進歩と展望-


 「最新医学」64巻1月特集は「睡眠時無呼吸-最新の進歩と展望-」です。
 日本人の睡眠時無呼吸の危険因子は欧米人と同様に男性、高齢、肥満です。更に、日本人は欧米人に比して肥満の程度が軽いにもかかわらず、有病率は欧米と変わらないかむしろ多くなっていることが最近の勤労男性を対象とした調査により判明しています。
 一方で、睡眠時無呼吸についてはこれまで過度の眠気に伴う生産性の低下や自動車等の運転事故の増加などに注目されがちでしたが、血管障害・高血圧など全身性疾患との合併症のリスクが非常に高く予後が不良であることが明らかにされつつあります。
 本特集では睡眠時無呼吸の発症機序・基礎研究・疫学・新しい診断基準やCPAP療法、顎矯正術など最新の治療法などについて臨床の最前線でご活躍されている先生方に最新の知見をご紹介いただいております。
 更に、全身病態(高血圧・脳卒中・メタボリックシンドローム・多系統萎縮症)と睡眠時無呼吸の関連についても別に項を設け、国内屈指の研究者に詳しく解説してもらいました。
 本誌一冊で睡眠時無呼吸の全てが解る構成になっています。
 日常的に睡眠時無呼吸の患者さんを診察される機会の多い臨床医の先生方は勿論のこと、循環器や代謝、神経などをご専門とされている先生方にも是非お読み頂きたい一冊です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 京都大学 陳  和夫
[アプローチ]
社会生活と予後に大きな影響を与える重要な病態 京都大学 陳  和夫 7
[睡眠時無呼吸の病態整理と呼吸調節]
閉塞型睡眠時無呼吸
-咽頭閉塞とその周期性のメカニズム-
千葉大学 磯野 史朗 14
中枢型睡眠時無呼吸の病態生理 兵庫医科大学 越久 仁敬 22
[疫学と診断]
診断と疫学の新展開 藤田保健衛生大学 榊原 博樹 26
日本の睡眠呼吸障害の特徴 筑波大学 佐藤 誠 34
[治療]
CPAP治療と治療アドヒランス(adherence)向上の工夫 日本大学 赤柴 恒人 42
閉塞型睡眠時無呼吸症候群の日中の眠気
-治療開始前に考慮すべきこととそのコントロールの実際-
関西電力病院 立花 直子 50
本邦の心不全の現況と睡眠時無呼吸
-酸素療法の有効性と限界-
同志社大学 篠山 重威 57
心疾患に対するCPAP,NPPVとASV 自治医科大学 百村 伸一ほか 68
口腔内装置治療の有効性と限界および顎矯正手術の展開 京都医療センター 吉田 和也 76
睡眠時無呼吸の薬物療法と新薬の展開 奈良県立医科大学 山内 基雄ほか 89
[睡眠時無呼吸と全身病態]
閉塞型睡眠時無呼吸と高血圧、脳卒中との関連
-解明できた点と不明点-
大阪回生病院 大井 元晴 94
睡眠時無呼吸と循環器疾患(高血圧以外)およびメタボリックシンドローム 愛知医科大学 篠邉龍二郎ほか 102
小児の閉塞型睡眠時無呼吸に関する最近の動向 東京北社会保険病院 神山 潤 108
睡眠時無呼吸と神経内科疾患および認知機能 獨協医科大学 宮本 雅之ほか 115
[睡眠時無呼吸と基礎研究]
睡眠時無呼吸の動物モデル 京都大学 角谷 寛 121
睡眠時無呼吸由来の低酸素と細胞・分子生物学 昭和大学 横江 拓也ほか 125
エッセー  
学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学-(1)
ニューヨーク
京都大学 泉  孝英 134
対談
脳とこころの科学と医療(第22回)
新しい精神科医療と脳科学
広島大学 山脇 成人 137

(聞き手)

国立精神・神経センター 金澤 一郎
トピックス
ヒト肝細胞キメラマウスを用いた肝炎ウイルス研究 広島大学 今村 道雄ほか 144

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