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最新医学 64巻5号(通巻804号)

特集 関節リウマチ-治癒を目指す治療の新時代へ-



「最新医学」64巻5月特集は「関節リウマチ-治癒を目指す治療の新時代へ-」です。

 これまでの関節リウマチ治療の基本的な考え方は非ステロイド系の抗炎症薬を基礎とするピラミッド型治療戦略でしたが、それらは関節痛の緩和など短期的なQOL改善には有効であるものの、関節リウマチそのものの自然歴を変えることはできませんでした。その為、関節リウマチは機能予後・生命予後ともに不良な進行性の疾患との認識がなされ長期的なQOLは非常に悪いとされていました。
 そこで予後を決定付ける関節破壊の抑制が可能な薬剤を関節破壊の進行が早い早期から積極的に使おうという戦略に大きく転換されました。この変化に大きく貢献したのがメトトレキサート(MTX)と生物学的製剤です。  
 本特集では関節リウマチの最新治療について6つの観点から国内の臨床・研究の最前線でご活躍されている先生方に最新の情報をご解説頂きました。
 わずか10年前までは決して治ることの無い、身近な難病といわれた関節リウマチが全く新しい観点から生み出された生物学的製剤によって病気に対する考え方が大きく塗り替えられることになりました。
 大きな岐路を迎えた関節リウマチ治療の最前線をリウマチ専門医の先生方は勿論のこと一般臨床をされている先生方、これからリウマチ専門医を目指す若い先生方にも是非ご覧頂きたい一冊です。
 是非、ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 埼玉医科大学 竹内  勤 961
[アプローチ]
治療パラダイムシフト 埼玉医科大学 竹内  勤 962
[治療に直結する病因・病態研究最前線]
関節リウマチ治療標的としてのシトルリン化抗原 東京大学 庄田 宏文ほか 969
治療反応性と関連する予後因子 長崎大学 川上  純ほか 974
[診断と評価]
寛解・治癒を目指すための診断法-特に関節リウマチの早期診断における抗CCP抗体の有用性について- 京都大学 湯川尚一郎ほか 981
関節リウマチのタイトコントロールについて 東京女子医科大学 田中 栄一ほか 988
[治療戦略]
寛解・治癒を目指すための薬剤選択
-NSAID,ステロイド,DMARD,生物学的製剤の使い方-
産業医科大学 田中 良哉 997
2008年 米国リウマチ学会勧告を読み解く 東邦大学 川合 眞一 1004
[薬剤選択]
早期症例に対する最新治療 東海大学 鈴木 康夫ほか 1011
メトトレキサート不応性症例に対する最新の治療 埼玉医科大学 亀田 秀人 1020
生物学的製剤の変更と中止のタイミング 産業医科大学 名和田雅夫ほか 1026
合併症症例における抗リウマチ薬の選択とリスクマネージメント 東京医科歯科大学 針谷 正祥 1034
[新しい治療薬]
抗IL-6受容体抗体トシリズマブ 和歌山県立医科大学 西本 憲弘 1040
新規抗TNF製剤
アダリムマブ、ゴムリマブ、セルトリツマブ・ぺゴール
東京医科歯科大学 宮坂 信之 1045
CTLA-4IgGFc融合タンパク質アバタセプト 埼玉医科大学 天野 宏一 1051
Jak3阻害薬 東京女子医科大学 瀬戸 洋平ほか 1058
エッセー  
学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学-(5)
ロンドン、ワシントン、ストックホルム、プラハ、東京、ニューヨーク
京都大学名誉教授 泉  孝英 1064
対談
血液および血液疾患を語る(第2回)
血液凝固系の系統発生
九州大学 岩永 貞昭 1067

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦 1075
トピックス
S-1(経口フッ化ピリミジン)の胃癌に対する効果 北里大学 桜本 新一ほか 1075
転写因子Dmbx1機能の破綻による摂食障害の分子メカニズム 千葉大学 大石 賢吾ほか 1081
特報
2008年度井村臨床研究奨励賞受賞記念論文:
遺伝子解析技術を活用した循環器疾患の病因解明
東京大学 森田 啓行ほか 1086

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