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最新医学 64巻8号(通巻808号)

特集 心房細動の総合的マネージメント


 「最新医学」64巻8月特集は「心房細動の総合的マネージメント」です。

 心房細動が直接致死的になる事はありませんが、心房細動によって引き起こされる動悸、めまい、運動耐容低下などにより患者のQOLは著しく低下します。更に心房細動は心原性の脳梗塞の原因となり得ることから、心房細動の発症により致死的もしくは重症の機能障害を残すリスクが問題となります。
 一方で心房細動はその原因が多彩であり、また同じ原因であっても個々の患者によって治療方法が異なる上に同一の患者であっても治療薬の効果が変動します。従って心房細動の治療を画一的に行うことは非常に困難であることを多くの医師は経験しており、実際の現場ではあらゆるケースを想定しながら経験則に基づいた治療が行われています。
 更に、我が国の高齢化が進むにつれ心房細動を罹患する患者数は増加することが予想されることから、その管理は極めて重要となってきます。
 本特集では心房細動について発症の原因や疫学・病態生理などの最新の研究成果について、そしてレートコントロール・リズムコントロール、更には抗凝固療法による血栓塞栓のコントロールといった薬物治療の最前線や心房細動アブレーション、ペースメーカーといった非薬物治療の最新の情報について国内第一線でご活躍されている先生方が詳しく解説しています。
 これから循環器専門医を目指す若い先生方のみならず、社会の高齢化と共に一般診療でも診察される機会の多い臨床医の先生方にも是非、手にとって頂きたい特集です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論:なぜ総合的マネージメントが必要なのか 弘前大学 奥村 謙 1629
[アプローチ]
ガイドラインに基づいた心房細動治療 東京都済生会中央病院 三田村 秀雄 1631
[疫学・分類・病態生理・予後]
日本人の心房細動の疫学-年代・年齢・自然歴- 冨山大学 坂本 有ほか 1638
心房細動の分類と基礎疾患 日本医科大学 新 博次 1645
心房細動の発症機序 静国立循環器病センター 山田 優子ほか 1651
心房細動と炎症-心内膜リモデリング- 心臓血管研究所 山下 武志 1658
心原性脳塞栓の頻度と機能予後 弘前脳卒中センター 目時 典文ほか 1664
[薬物治療]
Upstream Elementと治療の意義 福岡山王病院 熊谷 浩一郎 1670
レートコントロールとリズムコントロール 慶應義塾大学 相澤 義泰ほか 1677
新規抗心房細動薬-方向性と開発状況- 千葉大学 中谷 晴昭 1684
血栓塞栓の機序と抗凝固療法 大阪医療センター 是恒 之宏 1690
[非薬物治療]
心房細動アブレーション
-原理と三次元マッピングの役割-
みなと赤十字病院 畔上 幸司ほか 1697
ペースメーカで細動は予防可能か 東邦大学 野呂 眞人ほか 1707
外科用アブレーションデバイスを用いた新しい心臓細動手術 日本医科大学 石井 庸介ほか 1716
エッセー  
学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学-(8)
ボルチモア・ミラノ
京都大学名誉教授 泉  孝英 1722
対談
血液および血液疾患を語る(第5回)
放射線と血液障害
長崎大学 朝長 万左男 1725

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦
トピックス
我が国におけるBrugada症候群の臨床像
-我が国におけるエビデンスから-
筑波大学 山崎 浩ほか 1736
血栓形成のシミュレーション 東海大学 後藤 信哉 1744
新しい筋炎特異自己抗体-抗p155/p140抗体- 金沢大学 藤本  学 1748

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