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最新医学 64巻10号(通巻811号)

特集 内分泌性高血圧 -最近の進歩- 


 「最新医学」64巻10月特集は「内分泌性高血圧 -最近の進歩-」です。

  高血圧症は原因不明の「本態性高血圧症」が大半を占めますが、原因が明らかにされている2次性高血圧の中でも「内分泌性高血圧」は治癒可能な疾患であることからその診断と治療の重要性は広く認識されていました。
 特に最近の研究で血漿アルドステロン濃度と血漿レニン活性の同時測定により従来は希少な疾患と考えられてきた「原発性アルドステロン症」が実際には高血圧の10%を占めることが判明し、俄然注目されるようになりました。
 その一方で治癒可能な内分泌性高血圧の代表的疾患の1つと考えられてきた褐色細胞腫ですが、遠隔転移をきたす悪性褐色細胞腫がそのうち約10%を占めることが分っており、有効な治療法が無いことから臨床に大きな課題を有する難治性疾患として迅速な診断が求められるようになっています。その他にも最近の研究の成果により各種ホルモン異常・遺伝子異常と高血圧の関係についても詳らかにされており、二次性高血圧症は新たな転換期を迎えつつあります。
 本特集では、二次性高血圧症の代表である内分泌性高血圧症について改めてその現状・最新知見について国内の第一線でご活躍されている先生方にご解説頂きました。
 現代の高血圧症の全体像を俯瞰する手がかりとして専門医を目指す若い先生方のみならず、一般診療の現場でも診察される機会の多い臨床医の先生方にも是非、手にとって頂きたい特集です。 。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 慶應義塾大学 伊藤 裕 2203
[アプローチ]
高血圧を内分泌学的に診る 慶應義塾大学 伊藤 裕 2205
[各論]
原発性アルドステロン症
-診療ガイドラインと今後の問題点-
横浜労災病院 西川 哲男ほか 2209
アルドステロン関連高血圧
-ミネラルコルチコイド受容体活性化と治療抵抗性高血圧-
慶應義塾大学 柴田 洋孝ほか 2217
クッシング症候群と(サブ)プレクリニカルクッシング症候群 -診療ガイドラインと今後の問題点- 京都大学 曽根 正勝ほか 2226
褐色細胞腫の遺伝子診断の現状と課題 京都医療センター 成瀬 光栄ほか 2235
成長ホルモン分泌異常と高血圧 神戸大学 橋 裕 2242
甲状腺ホルモンの心血管系制御機構 浜松医科大学 中村 浩淑 2247
原発性副甲状腺機能亢進症における高血圧と心血管障害 虎の門病院 竹内 靖博 2256
遺伝子変異による内分泌性高血圧 信州大学 櫻井 晃洋 2262
高齢者の内分泌異常と高血圧 大阪大学 神出  計ほか 2270
メタボリックシンドロームにおける内分泌異常と高血圧 札幌医科大学 吉田 英昭ほか 2277
グルココルチコイド補充療法と血圧 福岡大学 明比 祐子ほか 2283
慢性腎臓病の内分泌異常と高血圧
-レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を中心に-
名古屋市立大学 水口 健ほか 2288
高血圧の発症予防・退行(regression)とレニン・アンジオテンシン系 慶應義塾大学 篠村 裕之ほか 2294
エッセー  
学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学-
(10)ボーフム、京都、台北、バルセロナ、サンフランシスコ
京都大学名誉教授 泉  孝英 2302
対談
血液および血液疾患を語る(第7回)
繊維素溶解現象の解明
東京医科歯科大学 青木 延雄 2305

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦
トピックス
肺線維症治療薬ピルフェニドン 京都健康保険管理研究会 長井 苑子ほか 2313
Cryopyrin 京都大学 西小森 隆太 2319

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