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最新医学 64巻11号(通巻812号)

特集 がんワクチンの展望


 「最新医学」64巻11月特集は「がんワクチンの展望」です。

 1990年代以降、急激に発達した分子生物学的手法により100を越えるがん抗原分子が同定され、がん抗原を標的としたワクチン療法の開発が進みました。海外では既に承認を受けたがんワクチンが出始めており、我が国でもがんワクチンが医療現場での治療に用いられる時代がやってきつつあります。
 しかし、その一方で、単独のがんワクチン療法では、宿主の多様な免疫力を十分に活用できていない事も近年の研究成果により明らかになっています。
 本特集では、がんワクチンの実用化に向けて様々なアプローチで研究されている先生方にその最新の知見ご紹介頂きました。
 化学療法・外科療法・放射線療法に次ぐ新たながん治療のアプローチとしてがん治療の最前線でご活躍されている先生方は勿論のこと、がん治療の新たなトレンドを体感頂く為に、是非、若手研修医の先生方や一般臨床医の先生方にもご覧頂きたい特集です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 三重大学 珠玖 洋 2339
アプローチ:
がんワクチンのブレイクスルーを目指して
三重大学 珠玖 洋 2341
テーラーメイド型がんワクチンの開発 久留米大学 山田 亮 2349
多価性がんタンパク質ワクチン 岡山大学 中山 睿一ほか 2355
がん幹細胞抗原の探索とがんワクチンへの応用 札幌医科大学 廣橋 良彦ほか 2361
自然免疫から獲得免疫への橋渡し 理化学研究所 清水佳奈子ほか 2371
樹状細胞パターン認識と関連分子のがんワクチンへの応用 北海道大学 瀬谷 司ほか 2378
熱ショックタンパク質のがんワクチンへの応用 札幌医科大学 奥谷 浩一ほか 2386
サイトカインの腫瘍免疫における役割りとその利用 東京大学 佐藤まりもほか 2392
樹状細胞のがんワクチン療法への応用 京都大学 北脇 年雄ほか 2399
ヘルパーT細胞サブセットによる抗腫瘍免疫の制御とその臨床研究への応用 北海道大学 西村 孝司ほか 2408
細胞移入療法とがんワクチン
-効果的な複合的免疫療法の開発-
三重大学 池田 裕明 2420
腫瘍免疫抑制機構とその克服 慶應義塾大学 河上 裕ほか 2428
免疫調節機構のがん免疫への応用
-GITRとCTLA4-
三重大学 西川 博嘉 2434
エッセー  
学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学-(10)
ヘルシンキ、ストックホルム、ウィーン、ロンドン
京都大学名誉教授 泉  孝英 2440
対談
血液および血液疾患を語る(第8回)
輸血の科学
日本赤十字中央研究所 十字 猛夫 2443

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦
トピックス
細胞間隙をシールする分子メカニズム 神戸大学 古瀬 幹夫 2450
HCVcoreアミノ酸置換の臨床的有用性 虎の門病院 芥田 憲夫 2457

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