目次

最新医学 64巻12号(通巻813号)

特集 多発性骨髄腫-最近の進歩-


 「最新医学」64巻12月特集は「多発性骨髄腫-最近の進歩-」です。

 多発性骨髄腫は治癒ではなく病状をコントロールする事が唯一の対処法であった事もあり血液内科医にとってもあまり魅力的とはいえない領域であったことは否めません。ところが近年、高齢の患者に対しても自家末梢血幹細胞移植のような強力な治療法が積極的に行われるようになり、更に新規治療薬が次々と登場したことから多くの血液内科医の関心を呼ぶようになって来ました。
 本特集では多発性骨髄腫について「病態」と「診断と治療」に分けてそれぞれ国内の第一線でご活躍されている先生方に詳しくご解説をお願いしました。
 「病態」については骨髄腫細胞の遺伝子レベルの異常や微小環境との相互作用、薬剤耐性機構について、また骨髄腫幹細胞の増殖機構について詳しく紹介しています。
 一方、「診断と治療」については、まさに診療現場で大きな変化が起きているところで、本特集号により新しい流れを把握することができます。
 血液の専門医を目指す若手の先生方は勿論のこと、高齢患者を診察される機会の多い一般臨床医の先生方にもご覧頂きたい特集です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 自治医科大学 小澤 敬也 2477
[アプローチ]
多発性骨髄腫に関する最近の進歩 自治医科大学 小澤 敬也 2479
[病態]
多発性骨髄腫の遺伝子異常と臨床的意義 京都府立大学 谷脇 雅史ほか 2483
骨髄腫幹細胞とその増殖機構 山口大学 河野 道生 2491
骨髄腫細胞と微小環境-骨病変を中心に- 徳島大学 安倍 正博 2499
骨髄腫細胞の薬剤耐性メカニズム 自治医科大学 古川 雄祐ほか 2506
[診断と治療]
骨髄腫診断法の進歩と診断基準・病期分類 日赤医療センター 鈴木 憲史 2512
多発性骨髄腫の治療:総論 群馬大学 村上 博和ほか 2525
多発性骨髄腫に対する支持療法
-骨障害対策、腎障害対策、骨髄不全対策、高粘稠度症候群対策、高アンモニア血症対策、造血幹細胞移植時のcryotherapy、NSTなどを中心に-
国立国際医療センター 三輪 哲義 2534
多発性骨髄腫に対する化学療法 新潟県立がんセンター 張 高明 2556
多発性骨髄腫に対するサリドマイドとレナリドマイド 自治医科大学 上田 真寿 2563
多発性骨髄腫に対するボルテゾミブ-最近の進歩- 愛知医科大学 花村 一朗ほか 2570
多発性骨髄腫に対する新規治療薬の開発動向 熊本大学 畑 裕之 2583
多発性骨髄腫に対する造血幹細胞移植 栃木県立がんセンター 和泉  透 2589
POEMS症候群(Crow-Fukase症候群)に対する移植療法 千葉大学 中世古 知昭 2595
エッセー  
学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学-(11)
ボストン、ニューヨーク、カーディフ、クリーブランド、ロンドン
京都大学名誉教授 泉  孝英 2604
対談
血液および血液疾患を語る(第9回)
ATLの発症機序と病態
北野病院 内山 卓 2607

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦
トピックス
悪性胸膜中皮腫治療薬ペメトレキセド 兵庫医科大学 福岡 和也 2616
骨組織のライブイメージングにより明らかとなった破骨細胞の遊走と位置決めの制御 大阪大学 石井  優 2621

HOME