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最新医学 65巻1号(通巻814号)

特集 インフルエンザ


 「最新医学」65巻1月特集は「インフルエンザ」です。

 2009年4月、メキシコに端を発した新型インフルエンザ(ブタ由来A/N1H1インフルエンザ)の発生は、改めてインフルエンザ感染症の持つ社会的、国際的影響の大きさを印象付けました。更に、6月にはWHOが警戒度「フェーズ6」を宣言し、国際的緊張は一気に高まりました。
 一方、我が国では7月に一旦、大規模感染の収束を迎えたかに思えましたが9月以降に再びインフルエンザ定点あたりの報告数が増加に転じ、先日ついに新型インフルエンザによる死亡者数が100人を超える事態となり今もなお予断を許さない状況が続いています。
 本特集では現在猛威を振るっている新型インフルエンザのみならず、毎年多くの感染者が認められる季節性インフルエンザ、更に今後のパンデミックの脅威に曝されてる高病原性トリインフルエンザの現状などについてフィールドを海外にまで広げてご活躍されている先生方に最新の情報をご紹介頂きました。
 現在のインフルエンザについての世界的な疫学的研究の成果からインフルエンザの診断法、臨床的特徴、治療の現状やペラミビルなどの新しい治療薬の開発状況、予防や感染対策の最新情報までを全て網羅しています。更に、インフルエンザ脳症を遺伝学的背景などから解き明かす精力的なアプローチについてもご解説頂いています。
 ますますその脅威や対策などが重要視されるインフルエンザについて、一般診療の現場でも診察される機会の多い臨床医の先生方に是非、手にとって頂きたい特集です。
 

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 長崎大学 河野 茂 5
[アプローチ]
インフルエンザの昨今と求められる対応 長崎大学 関 雅史ほか 7
[総説]
鳥、ブタ、そしてパンデミックインフルエンザ
-季節性インフルエンザ対策の改善こそが課題-
北海道大学 喜田 宏 13
高病原性鳥インフルエンザ 国立感染症センター 岸田 典子 21
新型インフルエンザの出現と世界的現状 東北大学 玉記 雷太ほか 26
[診断・病態]
インフルエンザの診断 永寿総合病院 三田村 敬子 37
インフルエンザの臨床的特徴 原土井病院 池松 秀之 45
インフルエンザ脳症の発症原因-ミトコンドリア脂肪酸代謝障害と血管内皮細胞の膜透過性の亢進 徳島大学 木戸 博ほか 52
インフルエンザ肺炎 大分大学 大谷 哲史ほか 61
[治療]
現在の抗インフルエンザ薬と耐性状況 東北大学 藤村 茂ほか 67
開発途上の抗インフルエンザ薬 杏林大学 小林 治 74
[予防と対策]
ワクチンとその有用性 慶應義塾大学 新庄 正宜 80
家庭・職場での感染対策 長崎大学 安岡 彰 86
病院・医療施設における感染対策 長崎大学 蛹エ 克紀 91
エッセー  
学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学-(13)
コルフ、京都、ボストン、ベセスダ
京都大学名誉教授 泉  孝英 96
対談
血液および血液疾患を語る(第10回)
染色体を読む
京都府立医科大学 安倍 達生 99

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦
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