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最新医学 65巻3号(通巻816号)
特集 肺癌の分子標的治療薬の新展開と個別化治療の可能性
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「最新医学」65巻3月特集は「肺癌の分子標的治療薬の新展開と個別化治療の可能性」です。 肺癌は悪性腫瘍患者の死亡原因の中で最も多く、年間に85,000人程の罹患者のうち70,000人近い人が亡くなる程で、5年生存率も20%以下と極めて不良な腫瘍です。その原因の一つに治癒率を向上するような有効な治療法が確立していないことが挙げられます。というのも肺癌はこれまで小細胞肺癌(SCLC)と非小細胞肺癌(NSCLC)に大別され、臨床病期を中心に治療方針が決められていたためで、同じ治療法でもその効果に大きな差がありました。 一方、近年の分子生物学の進歩により、腫瘍の発生、発育、進展に関連する情報が分子(DNA)のレベルでが次々と明らかになり、がん治療も新しい段階を迎える事になりました。そして、肺癌領域でも2002年に最初の分子標的薬として上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)のGefinitibとErlotinibが承認されました。更に2004年にはEGFR-TKIの有効な症例ではTKI領域に遺伝子変異が認められることが報告され、薬剤による抗腫瘍効果を予測する因子の可能性が示されました。 更に最近ではEML4遺伝子とALK遺伝子の融合によって生じる新しいがん遺伝子(EML-ALK)の陽性率が肺腺癌の5%程度に認められることが明らかとなると同時にEML-ALKに対する阻害剤の開発も報告されており、肺癌、特にNSCLCでは真の個別化治療の時代の到来が間近なものになりつつあります。 本特集では「肺癌の個別化治療」の現状と展望につてそれぞれのエキスパートの先生方に詳しくご解説をお願い致しております。専門医を目指す若い先生方のみならず、一般臨床医の先生方も手にとって頂き、肺癌治療の最前線をお確かめ下さい。 |
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論文題名 |
著者所属 |
著者名 |
通巻頁 |
|---|---|---|---|
| 序論 | 近畿大学 | 福岡 正博 | 325 |
| [アプローチ] | |||
| 肺癌の分子標的薬個別化治療への新展開 | 近畿大学 | 福岡 正博 | 327 |
| [基礎医学] | |||
| 非小細胞肺癌個別化治療に向けたバイオマーカー開発 | 近畿大学 | 西尾 和人 | 335 |
| [EGFR阻害剤] | |||
| EGFR-TKIによる非小細胞肺癌の個別化治療 | 東北大学 | 井上 彰 | 340 |
| 非小細胞肺癌における抗EGFR抗体治療 -現状とバイオマーカーに基づく今後の可能性- |
近畿大学 | 米阪 仁雄ほか | 348 |
| EGFR遺伝子変異非小細胞肺癌とEGFR-TKI耐性克服の戦略 | 金沢大学 | 矢野 聖二 | 356 |
| 遺伝子変異に基づく非小細胞肺癌治療 −EGFR遺伝子とK-ras遺伝子の役割− |
マサチューセッツ総合病院 | 衣斐 寛倫 | 363 |
| [VEGF阻害剤] | |||
| 抗VEGF抗体(ベバシズマブ)による肺癌治療の展望 | 癌研有明病院 | 堀池 篤ほか | 369 |
| VEGFR-Tageted TKIの開発と肺癌個別化治療 | 国立がんセンター中央病院 | 関 好孝ほか | 376 |
| 肺癌に対するマルチターゲット阻害薬の開発状況 | 国立がんセンター中央病院 | 朝比奈 肇ほか | 381 |
| [新規分子標的薬] | |||
| IGF-1R阻害薬を用いた肺癌治療の展望 | 静岡県立静岡がんセンター | 綾部 悦里好ほか | 390 |
| EML4-ALK融合型癌遺伝子と肺癌個別化治療 | 自治医科大学 | 間野 博行 | 398 |
| 新規分子標的薬の開発と肺癌個別化治療の可能性 | 近畿大学 | 中川 和彦ほか | 403 |
| 肺癌免疫療法の新展開 | 慶應義塾大学 | 河上 裕 | 412 |
| [殺細胞性抗癌剤] | |||
| 新しい薬物療法(ペメトレキセド)の動向 | 国立がんセンター東病院 | 山根 由紀ほか | 419 |
| [将来展望] | |||
| 肺癌個別化治療の将来展望 | 近畿大学 | 西條 長宏 | 427 |
| エッセー | |||
| 学会の旅・留学の旅-私の呼吸器病学- (15) |
京都大学名誉教授 | 泉 孝英 | 438 |
| 対談 | |||
| 血液および血液疾患を語る(第12回) 遺伝子治療はどこまで進んでいるか |
早稲田大学 | 浅野 茂隆 | 441 |
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(聞き手) |
名古屋セントラル病院 | 齋藤 英彦 | |
| トピックス | |||
| ESBL産生菌 | (株)キューリン | 村谷 哲郎 | 448 |
| ヒトANPの急性心筋梗塞に対する新たなエビデンス | 国立循環器病センター | 朝倉 正紀ほか | 458 |