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最新医学 65巻10号(通巻826号)
特集 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の進歩


 「最新医学」65巻10月特集は「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の進歩」です。

  元来、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)はナトリウム・水の保持に重要な体液 調節系内分泌因子です。しかしRAASの過剰は心血管組織において炎症や酸化ストレスを惹起し、線維 化、リモデリングを促進します。
 また、アルドステロンはアンジオテンシンU(AngU)と独立して直接、心血管及び腎組織に作用し て酸化ストレスを誘導し、細胞の増殖と肥大、線維化を促進します。更にアルドステロンとAngUは synergisticな作用があり臓器障害を進展することが分かっています。従って、RAASのクロストーク抑 制は降圧効果に加えて高血圧による臓器障害を予防するための重要な治療戦略となっています。
 本特集では、RAASの最新情報について[(Pro)renin/Angiotensinと受容体の分子生物学]、[注目され るRASの臓器作用]、[アルドステロン研究の最前線]の3つの分野から本邦を代表する各分野の研究者 に詳しく解説をお願いしました。
 これから循環器の専門医を目指す若い先生方ははもちろんのこと、抗酸化・抗炎症の領域に関心を お持ちの先生方にも是非ご覧頂きたい内容です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 福井大学 宮森 勇 2187
アプローチ 福井大学 宮森 勇 2189
[(プロ)レニン/アンジオテンシン と受容体の分子生物学]
(プロ)レニン受容体の分子生物学 埼玉医科大学 千本松 孝明 2194
心臓(プロ)レニン受容体の発達および病態生理における意義 慶応義塾大学 市原 淳弘ほか 2202
ACE2/Mas受容体系と臨床的意義 大阪大学 大石 充 2209
アンジオテンシンII受容体と心血管のリモデリング 大阪大学 赤澤 宏ほか 2216
アンジオテンシンII と微小循環障害 東北大学 千田 美穂ほか 2224
[注目されるRASの臓器作用]
RAS系と血管内皮機能障害 広島大学 東 幸仁 2233
脳内RAS系と循環調節 松山赤十字病院 堺 浩二 2240
腎RAAS系(アルドステロンを中心に)と酸化ストレス 香川大学 北田 研人ほか 2245
[アルドステロン研究の最前線]
アルドステロン産生のエピジェネティクス 金沢大学 出村 昌史ほか 2253
鉱質コルチコイド受容体の転写とエピジェネティクス 慶応義塾大学 柴田 洋孝ほか 2261
鉱質コルチコイド受容体の活性化と食塩/肥満 東京大学 鮎澤 信宏ほか 2270
血圧調節、糖・脂質代謝における11βHSDアイソザイムの役割 川崎医科大学 宗 友厚 2275
アルドステロンによる血管新生抑制作用 福井大学 居軒 功 2283
対談
血液および血液疾患を語る(第19回)
造血幹細胞移植
愛知医科大学 小寺 良尚 2291

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦
トピックス
がん免疫療法における樹状細胞療法の展望 京都大学 北脇 年雄ほか 2301
「プリオン仮説」の証明はどこまで進んだのか? 長崎大学 石橋 大輔 2306

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