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最新医学 65巻11号(通巻827号)
特集 慢性炎症と疾患 −病態解明と治療の新展開−


 「最新医学」65巻11月特集は「慢性炎症と疾患 -病態解明と治療の新展開-」です。

 様々な外的ストレス(病原微生物、アレルゲン、アスベストなど)、内的ストレス(尿酸結晶、過酸化脂質、など)によって生体防御反応としての炎症・免疫反応が惹起されますが、過剰な長期にわたる炎症・免疫反応になると人体の組織・臓器障害をまねき様々な病気を惹き起こします。
 一方で、消炎鎮痛薬である「アセチルサリチル酸(アスピリン)」は世界初の合成医薬品として19世紀末に市販され、近代治療学の急速な発展が始まりました。また、合成ステロイドはその強力な抗炎症作用により症状の劇的な改善が認められましたが、重篤な副作用の問題も提起しました。更に近年には生物学的製剤を用いての炎症伝達因子を標的とした炎症性疾患への治療応用が注目されています。
 本特集では、炎症性疾患の普遍性と多面性から、多彩な炎症性疾患の病態解明と治療の新展開について、世界のトップランナーの先生方にご解説頂きました。
 炎症は自己免疫疾患のみならず呼吸器・循環器・消化器・神経系・皮膚とあらゆる領域において疾患の発症に関連しています。これから各領域で専門医を目指す先生方はもちろんのこと、第一線の現場で診療をされている先生方にも是非ご覧頂きたい内容です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 産業医科大学 田中 良哉 2327
[アプローチ]
炎症と疾患−基礎と臨床の架け橋 東京大学 松島 綱治ほか 2329
[病態と治療]
関節リウマチ 東京大学 住友 秀次 2337
膠原病 -多発性筋炎・皮膚筋炎を中心として- 東京医科歯科大学 上阪 等 2346
気道におけるアレルギー性炎症 秋田大学 茆原 順一ほか 2352
動脈硬化と炎症 東京大学 児玉 龍彦ほか 2359
慢性ウイルス肝炎と炎症 東京大学 小池 和彦 2366
炎症性腸疾患 慶應義塾大学 三上 洋平ほか 2373
呼吸器疾患と炎症 
-感染症と特発性間質性肺炎の接点-
琉球大学 藤田 次郎 2380
神経疾患と炎症 -多発性硬化症を中心に- 国立精神・神経医療研究センター 千原 典夫ほか 2390
炎症性皮膚疾患 京都大学 椛島 健治ほか 2396
[新しい治療戦略]
プロスタグランディンと炎症制御 兵庫医科大学 佐野 統 2404
脂質メディエータと炎症制御 九州大学 横溝 岳彦 2416
シグナル伝達標的低分子量化合物による疾患制御 産業医科大学 山岡 邦宏ほか 2424
生物学的製剤と炎症制御 慶應義塾大学 金子 祐子ほか 2430
対談
血液および血液疾患を語る(第19回)
鉄代謝研究の現状
旭川医科大学 後 裕 2436

(聞き手)

名古屋セントラル病院 齋藤 英彦
トピックス
インスリン抵抗性の分子基盤
-脂肪組織の慢性炎症の最近の動向-
神戸大学 田守 義和 2448
原著
ドリペネムの血液透析中薬物動態試験 大阪医科大学 井上 徹ほか 2454

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