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最新医学 66巻8号(通巻838号)
特集 肝細胞がん診療の進歩: up-to-date


 「最新医学」66巻8月特集は「肝細胞がん診療の進歩:up-to-date」です。

 肝細胞がんは日本及びアジアにおいては30年以上前から大きな問題となっていましたが、最近欧米でも肝細胞がんの患者数が上昇しています。
 これまでの肝細胞がんの治療は日本が世界をリードしてきましたが、分子標的薬ソラフェニブの成績が発表されたことは、日本の肝細胞がん治療医にとってショッキングな出来事でした。
 現在、我が国ではソラフェニブの使用は遠隔転移、あるいは脈管浸潤を伴うケースなどに制限されていますが、現在進行中の臨床試験の結果によっては早期・中等度・高度進行肝がんの標準治療との組み合わせることにより予後が劇的に向上すると期待されています。
 本特集では肝細胞がん診療の最近の大きな進歩を中心に病理・診断・病態解明の進歩、あるいは分子標的治療の最新の状況について国内屈指の専門家が詳しく解説しています。
 この一冊で、最近の肝がん診療の進歩が手に取るように分かります。
 是非、ご一読下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 近畿大学 工藤 正俊 1727
[座談会]
肝細胞がん診療の最近のトピックス 慶應義塾大学 坂元 亨宇 1728
  東京大学 國土 典宏  
 (司会)  近畿大学 工藤 正俊  
[基礎]
肝細胞がんの発がん機構 東京大学 小池 和彦 1740
肝細胞がんの分子病理 慶應義塾大学 真杉 洋平ほか 1746
早期肝細胞がん(肝がん)の形態病理
-国際基準を中心に-
久留米大学 中島 収ほか 1753
[診断と病態]
画像を用いた肝細胞性結節の悪性度推定および早期肝細胞がんの画像診断の進歩 金沢大学 小林 聡ほか 1760
肝細胞がんの診断・治療アルゴリズム 近畿大学 井上 達夫ほか 1765
本邦における肝細胞がんの病因・病態の変化と局所療法の現況 東京大学 建石 良介ほか 1774
[治療]
肝細胞がんの外科治療 京都大学 海道 利実ほか  1782
高度進行肝がんに対する外科治療 神戸大学 倉満 薫ほか 1791
肝動脈化学塞栓療法の現状と課題 国立がんセンター中央病院 荒井 保明ほか 1798
肝細胞がんに対する肝動注化学療法の位置づけ 金沢大学 山下 竜也ほか 1804
[分子標的治療]
肝細胞がんに対する分子標的治療の現況 杏林大学 古瀬 純司ほか 1811
肝細胞がんに対する分子標的治療のバイオマーカーの探索  近畿大学 荒尾 徳三ほか  1817
新規分子標的薬の開発状況と肝がん診療の今後の展望 東京大学 工藤 正俊  1823
現代社会とうつ病
(第4回) うつ状態の鑑別診断 自治医科大学 阿部 隆明 1830
臨床研究ノススメ
(第5回) コホート研究-久山町スタディの最近の成果- 九州大学 清原 裕 1838
トップランナーに聞く
(第8回)
メタボリックシンドロームと生活習慣病の成因に関する慢性炎症の研究を目指して
東京大学 真鍋 一郎 1834
トピックス
進行性卵巣がんに対するDose-dense Chemotherapy 国立がんセンター中央病院 勝俣 範之 1843
リンパ脈管筋腫症の病態と治療 順天堂大学 安藤 克利ほか 1851
総説
高感度心筋トロポニンTで診る、新たな展開
-心筋梗塞からその他の心疾患への応用-
兵庫県立尼崎病院 佐藤 幸人 1860

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