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最新医学 67巻6号(通巻850号)
特集 気管支喘息‐最近の進歩と展望‐
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![]() 「最新医学」67巻6月特集は「気管支喘息-最近の進歩と展望-」です。 近年、病態解明の進歩や新規治療薬剤の登場により気管支喘息を取り巻く医療状況は大きく変化しています。 病態については気管支粘膜の炎症が喘息の本態であることが明らかとなり、従来の気管支平滑筋収縮が重要視された古典的概念からの転換が起こりました。更に国際ガイドライン(GINA)の整備により世界中でデータの共有が可能となり、治療薬の有効性に関しても逐次アップデートされるようになっています。また、喘息診断や管理に有用な新規の検査法も報告されています。 しかし、こういった状況をすべての医師が等しく認識している訳ではありません。 本特集では気管支喘息を取り巻く最新情報に関して、基礎から臨床まで重要な点を網羅しており、喘息に関する最先端の知識の整理に加えて、今後の方向性まで含んだ内容となっています。 他にも喘息類縁疾患として注目されている好酸球性副鼻腔炎、高齢者喘息、難治性喘息やアスリート喘息管理といった最新のトピックスについても国内の第一人者に詳しく解説頂きました。 喘息診療に携わる専門医の先生方はもちろんのこと、一般医の先生方・医学生の先生方にもご一読いただきたい内容となっております。 |
論文題名 |
著者所属 |
著者名 |
通巻頁 |
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序論 | 東北大学 | 一ノ瀬 正和 | 1207 |
[座談会] | |||
喘息治療の到達点と残された課題 | 国立病院機構相模原病院 | 秋山 一男 | 1208 |
呼吸器・アレルギー疾患研究所 | 足立 満 | ||
(司会) | 東北大学 | 一ノ瀬 正和 | |
[特集] | |||
病態理解の進展 | 鹿児島大学 | 濵田 努ほか | 1217 |
国際ガイドライン(GINA)アップデート | 帝京大学 | 大田 健 | 1225 |
本邦のガイドラインに沿った治療戦略 | 獨協医科大学 | 福田 健 | 1229 |
気道炎症モニタリングの現状と展望 | 和歌山県立医科大学 | 松永 和人ほか | 1236 |
新しい喘息患者呼吸機能評価法 | 東北大学 | 黒澤 一 | 1243 |
高齢者喘息をめぐる問題点 | 名古屋大学 | 新実 彰男 | 1250 |
アスリート喘息管理上の注意点 | 近畿大学 | 佐野 博幸ほか | 1256 |
抗IgE抗体治療の現状 | 帝京大学 | 山口 正雄 | 1264 |
今後の喘息治療薬 | 岩手医科大学 | 奈良 正之ほか | 1269 |
難治性喘息の表現型 | 福島県立医科大学 | 佐藤 俊ほか | 1275 |
喘息発症における環境および遺伝因子の役割 | 筑波大学 | 檜澤 伸之 | 1281 |
喘息治療の薬理遺伝学 | 東京女子医科大学 | 近藤 光子ほか | 1286 |
注目される類縁疾患:好酸球性副鼻腔炎 | 昭和大学 | 洲崎 春海 | 1292 |
現代社会とうつ病 | |||
第14回 児童・思春期のうつ病とその治療 |
国府台病院 | 宇佐美 政英 | 1298 |
臨床研究ノススメ | |||
第14回 医薬品の後期臨床試験:その問題点と今後 |
慶應義塾大学 | 佐藤 裕史 | 1303 |
トップランナーに聞く | |||
(第17回) がん細胞が生まれる必須条件 -遺伝子変異が生じる分子機構を解き明かす‐ |
京都大学 | 丸澤 宏之 | 1307 |
トピックス | |||
低線量CTによる肺がん検診の現状と今後 | 帝京大学 | 江口 研二ほか | 1313 |
てんかん治療の新しい流れ | 産業医科大学 | 辻 貞俊 | 1318 |
特報 | |||
2011年度 井村臨床研究奨励賞受賞記念論文: 日本人肥満症における心腎合併症予防のためのアディポサイトカインの臨床的意義と減量治療効果に関する多施設共同研究 |
京都医療センター | 浅原 哲子 | 1323 |
特別座談会: 原発性アルドステロン症:日常診療と世界の動向 |
Mayo Clinic 東京女子医科大学 京都医療センター |
William F.Young Jr. 田辺 晶代 成瀬 光栄 |
1331 |