目次

最新医学 67巻6月増刊号(通巻851号)

特集 抗がん剤治療の最前線:
    分子標的薬剤の使用による進歩 (前篇)


 67巻6月増刊号「抗がん剤治療の最前線:分子標的薬剤の使用による進歩(前篇)」です。

 2000年以降,分子標的薬が種々のがん治療に用いられ,予後不良群が予後良好群に変わり,無増悪期間が延長し,半年や1年以内の予後であった再発または転移例では,3年以上の予後も見えて来ています.その一方,長い治療期間により生活習慣病を始めとする疾患や重複がんも見られるようになり,海外で先行承認された薬剤の長期有害事象も含めた情報の共有が必要となってきています.
 今回抗がん剤治療の最前線について分子標的薬剤の進歩を中心に,最新の情報を前・後篇の2回に分けて紹介します.前篇では,診断の新規技術や標的遺伝子,世界のがん診療施設の紹介や抗がん剤治療の問題点を紹介しております.9月発行の後篇ではがん治療にたずさわる若手の座談会も予定しております.
 この分野の成書として是非ご一読下さい.

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 がん研有明病院 畠  清彦 1355
[治療につながる診断の新規技術と分子生物学の進歩]
HERファミリーと乳がん治療 京都大学 鈴木 栄治 1358
BRAF変異とがん:BRAF阻害薬vemurafenibによるメラノーマの治療を中心に サウスカロライナ大学 白井 敬佑 1367
FISH法による腫瘍の遺伝子診断:利点と欠点 京都府立医科大学院 知念 良顕ほか 1375
次世代シーケンサー マサチューセッツ総合病院 片山 量平 1385
血清フリーライトチェーン がん研有明病院 西村 倫子 1396
合成致死とBRCA1/2 東京医科歯科大学 斉藤 広子ほか 1403
B細胞受容体シグナル伝達とB細胞リンパ腫 東京大学 小川 誠司 1415
末梢循環がん細胞 がん研有明病院 松阪 諭 1425
[新たな標的となる遺伝子とその変異、新薬]
EGFR遺伝子変異 近畿大学 林  秀敏ほか 1433
EGFR抗体医薬のバイオマーカー 愛知県がんセンター 設楽 紘平 1443
ALK関連腫瘍に対する新たな分子標的治療 自治医科大学 曽田 学ほか 1455
HGF/Metを標的とした分子標的薬の現状 金沢大学 中川 学之ほか 1465
GISTとc-kit遺伝子 兵庫医科大学 廣田 誠一 1475
mTOR阻害薬によりがん治療 がん研有明病院 伊藤 良則 1486
エピジェネティクス がん研有明病院 坂尻 さくら 1495
Aurora kinase阻害薬 東北大学 吉田 こず恵ほか 1504
骨髄増殖性腫瘍に対する分子標的治療:JAK2阻害薬 杏林大学 小松 則夫 1514
分子標的治療のターゲットとしてのCXCL12/CXCR4 千葉大学 酒井 望ほか 1526
HSP90阻害薬の幕開け:非小細胞肺がんを中心に 岡山大学 上野 剛ほか 1534
がん組織バンキングの応用 がん研有明病院 石川 雄一ほか 1543
[世界のがん診療施設の紹介と今後の展望]
MDアンダーソンがんセンターで悩んだこと 静岡県立静岡がんセンター 横田 知哉 1551
Dana-Farber Cancer Institute 福岡大学 石塚 賢治 1562
British Columbia Cancer Agency/Centre for Lymphoid Cancer ブリティッシュコロンビアがん研究所 遠西 大輔 1568
[抗がん剤治療をめぐる諸問題]
災害後の抗がん剤治療 東北大学 秋山 聖子ほか 1577
続発性悪性腫瘍 日赤医療センター 阿部 有ほか 1587
抗がん剤の第T相試験の現状 国立がん研究センター 公平 誠 1598

HOME