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最新医学 67巻8号(通巻853号)

特集自己免疫性肝胆膵疾患 -最近の知見-


「最新医学」67巻8月特集は「自己免疫性肝胆膵疾患-最近の知見-」です。

  自己免疫性肝疾患は肝を中心とした肝胆道における免疫寛容の破綻により惹起される病態と考えられており、従来から自己免疫性肝炎(AIH)、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)などが代表疾患として知られていました。
 また2000年代には、「自己免疫性膵炎における高IgG4血症の発見」を契機に、自己免疫性膵炎(AIP)、硬化性胆管炎あるいは肝炎の一部に高IgG4血症と著明なIgG4陽性形質細胞浸潤を特徴とする病態の存在とIgG4関連疾患の概念が確立されました。特にAIPを含むIgG4関連疾患は我が国より発信された新規疾患概念として国際的にも認められつつあります。
 本特集ではAIH、PBC、PSC、IgG4関連硬化性胆管炎/IgG4関連疾患、1型AIPにおける疾患概念・病態・治療の最新の知見と進歩について、わが国のエキスパートの先生方が詳しく解説しています。
 自己免疫性消化器疾患に携わる専門医の先生方はもちろんのこと、一般医の先生方・医学性の先生方にもご一読いただきたい内容となっております。
          

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 関西医科大学 岡崎 和一 1789
[座談会]
肝胆膵領域における自己免疫疾患の新展開 金沢大学 中沼 安二 1791
帝京大学 滝川 一
(司会) 関西医科大学 岡崎 和一
[自己免疫性肝胆道疾患における最近の知見]
自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変・硬化性胆管炎(IgG4関連硬化性胆管炎を含む)の病理診断における最近の知見 金沢大学 中沼 安二ほか 1803
自己免疫性肝炎の診断・治療における最近の知見 東京慈恵会医科大学 銭谷 幹男 1811
原発性胆汁性肝硬変-自己免疫性肝炎オーバーラップ症候群の診断・治療における最近の知見- 福島県立医科大学 岡井 研ほか 1817
原発性胆汁性肝硬変の病因・病態における最近の知見 九州大学 下田 慎治 1822
我が国における原発性硬化性胆管炎の実態に関する最新の知見 帝京大学 田中 篤ほか 1827
IgG4関連硬化性胆管炎の概念・診断・治療における最新の知見 名古屋市立大学 内藤 格ほか 1834
自己免疫性肝疾患の肝移植における最近の知見
-特に原発性胆汁性肝硬変,原発性硬化性胆管炎に対する肝移植について-
京都大学 伊藤 孝司ほか 1842
[自己免疫性膵炎における最近の知見]
自己免疫性膵炎の疾患概念・診断における最近の知見-亜型分類(1型・2型)と国際コンセンサス診断基準- 東北大学 下瀬川 徹 1850
新しい診断基準の中での自己免疫性膵炎(1型・2型)の病理診断 倉敷中央病院 能登原 憲司 1857
自己免疫性膵炎の免疫遺伝学的背景における最近の知見 信州大学 太田 正穂ほか 1864
自己免疫性膵炎(1型)の免疫学的解析における最近の知見-自然免疫系の関与- 京都大学 渡邉 智裕ほか 1873
自己免疫性膵炎(1型)の免疫学的解析における最近の知見-制御性T細胞の関与- 関西医科大学 内田 一茂ほか 1879
自己免疫性膵炎の治療における最近の知見 東京都立駒込病院 神澤 輝実ほか 1884
現代社会とうつ病
第16回 現代型うつ病は病気か 佐々木病院 斎藤 環 1890
臨床研究ノススメ
第16回 抗がん剤の臨床試験 国立がん研究センター 藤原 康弘 1894
トップランナーに聞く
(第18回)
心血管病発症・進展における環境・遺伝子連関の解明研究
東京大学 森田 啓行 1899
トピックス
KRAS変異を伴う自己免疫性リンパ球増殖症候群-ALPとJMMLを結び付ける新たな疾患- 東京医科歯科大学 高木 正稔ほか 1904
EGFR遺伝子ステータスに応じた非小細胞肺がんに対する分子標的薬 宮城県立がんセンター 前門戸 任 1913
症例
内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージにドリペネム併用投与が有用であった抗血栓療法中の重症胆嚢炎の1例 旭川医科大学 小泉 一也ほか 1919

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