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最新医学 67巻10号(通巻856号)

特集
 急性骨髄性白血病:分子異常と予後


 

「最新医学」67巻10月特集は「急性骨髄性白血病:分子異常と予後」です。

 急性骨髄性白血病(Acute Myeloid Leukemia:AML)は正常造血が損なわれることにより、貧血・感染・出血などの多彩な全身症状を示す疾患です。
 AMLには特異的な染色体異常がいくつか知られており、代表的な染色体異常例では予後良好な治療法の選択が可能となっています。一方、染色体レベルで異常が認められないAMLも半数近くありましたが、遺伝子レベルでの解析により代表的な遺伝子の変異が報告されるようになっており、将来的には層別化治療の対象になることが期待されています。
 さらに最近では、AMLとエピジェネティクスに関連する遺伝子の異常との関連についても解明されるようになり、現在注目されている白血病幹細胞とともにAML研究は目覚ましい進歩を遂げています。
 本特集ではAML研究の病態解明と今後の展望について、わが国の第一線で活躍されている先生方に解説をお願い致しました。
 血液内科医の先生方はもちろんのこと、実地医療に携わる一般医の先生方や他分野の研究者の皆様にも是非ご覧いただきたい内容です。 
 
            

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東京大学 黒川 峰夫 2387
[座談会]
急性骨髄性白血病
−病態解明と治療はいかに進歩したか
近畿大学 松村 到 2389
名古屋大学 清井 仁
(司会) 東京大学 黒川 峰夫
[総論]
AMLにおける染色体異常 獨協医科大学 三谷 絹子 2400
正常核型AMLの遺伝子変異 近畿大学 田中 宏和ほか 2406
エピゲノム異常による造血器腫瘍の病態 筑波大学 坂田 麻美子ほか 2413
AMLのトランスクリプトームと予後 国立がん研究センター 市川 仁 2420
AML幹細胞 九州大学 島 隆宏ほか 2426
[各論]
RUNX1異常によるAML 広島大学 原田 結花ほか 2433
急性前骨髄球性白血病の分子病態 東海大学 松下 弘道ほか 2440
AMLにおけるFLT3変異の病態と標的治療 名古屋大学 清井 仁 2448
正常核型AMLで高頻度に見られるNPM1変異 国立がん研究センター 小川原 陽子ほか 2455
C/EBPα変異とAML 熊本大学 麻生 範雄 2459
難治性AMLにおける遺伝子発現異常 東京大学 吉見 昭秀 2466
[特集トピックス]
エピジェネティクスを標的としたAML/MDSの治療 国立がん研究センター 小林 幸夫 2472
ゲノムワイド解析によるAMLのクローン進展の解明 東京大学 荒井 俊也 2479
現代社会とうつ病
第18回 座談会 国立精神・神経医療研究センター 樋口 輝彦 2486
うつ病とは何か?どう対処すればよいのか? 東京藝術大学 内海 健  
  肥前精神医療センター 黒木 俊秀  
  慶應義塾大学 北中 淳子  
(司会) 九州大学 神庭 重信  
臨床研究ノススメ
第18回 比較有効性研究 京都大学 川上 浩司 2504
トップランナーに聞く
(第22回)
心エコー図法を用いた心機能評価とEF保持型心不全の早期病態診断法の確立
筑波大学 瀬尾 由広 2508
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(1) ノーベル賞の業績はどのように医学の進歩・発展に貢献したか ―連載にあたって― 京都中央診療所 泉 孝英 2513
トピックス
光バイオイメージング技術が開く新たながん研究
-蛍光in vivoイメージング手法を用いた腫瘍組織解析-
愛媛大学 井上 博文ほか 2517
低ナトリウム血症補正に随伴する浸透圧性脱髄症候群の治療 名古屋大学 椙村 益久 2523

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