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最新医学 67巻11号(通巻857号)

特集
 感染症医薬品開発の現況


 

「最新医学」67巻11月特集は「感染症医薬品開発の現況」です。

 1940年代から1980年代まで我が国では、βラクタム系、アミノグリコシド系、マクロライド系など様々な抗菌薬が開発・臨床応用され著しい成果を上げてきました。ところが、患者の多様化や耐性菌、新興再興感染症の出現により、2011年には感染症、中でも肺炎による死亡者数は脳血管障害を抜いて悪性新生物、心疾患に次ぐ第3位となっています。  また1990年代以降、世界的にも新たに開発される感染症医薬品の数は減少しており欧米でも開発の停滞が問題視されています。更に我が国では欧米とのドラッグラグの問題も指摘されていました。
 このような問題を受け、2010年から新薬創出・適応外薬解消等促進加算が導入され、日本オリジナルの革新的新薬創出やドラッグラグ解消に向けた取り組みが始まっています。
 一方で、治療成績の向上や耐性菌の抑制のために適切な治療薬の使用が重要であり、原因菌を迅速に診断するための診断用試薬や機器の開発も進められています。
 本特集では、感染症診断用の試薬や機器分野でのイノベーションおよび治療薬やワクチン開発の現状と今後の展望について、各分野の専門家が詳しく解説しています。
 感染症は全ての領域において重要なリスク因子となります。是非、本誌で感染症医薬品開発の現況をお確かめ下さい。   
              

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 長崎大学 河野 茂 2545
[座談会]
感染症医薬品開発の現況と今後の展望 東北大学 渡辺 彰 2547
川崎医科大学 尾内 一信
(司会) 長崎大学 河野 茂
[診断用試薬・機器分野でのイノベーション]
微生物迅速診断法の開発 長崎大学 森永 芳智 2558
深在性真菌症の新規診断法の開発 国立感染症研究所 宮﨑 義継 2566
プリオン病診断法の開発 長崎大学 新 竜一郎 2572
[感染症医薬品開発の現況と今後の展望]]
抗菌薬開発の現況と今後の展望 東北薬科大学 藤村 茂 2577
日本における未承認薬の現状と展望 愛知医科大学 三鴨 廣繁 2583
HIV治療の現状と将来像 国立国際医療研究センター 青木 孝弘 2590
多剤耐性結核に対する今後の展望 結核予防会結核研究所 土井 教生 2600
非結核性抗酸菌症に対する新規診断法と治療戦略の開発 近畿中央胸部疾患センター 鈴木 克洋 2608
薬剤耐性マラリアに対する新規治療薬開発の現況 岡山大学 金 惠淑 2614
抗菌薬開発の現状と未来-行政の立場から- 医薬品医療機器総合機構 佐藤 淳子 2621
小児科領域における感染症治療薬開発の現状と展望 川崎医科大学 尾内 一信 2630
周術期感染症の対策と展望 広島大学 大毛 宏喜 2636
ワクチン開発の現況と今後の展望 長崎大学 森内 昌子 2643
現代社会とうつ病
第19回 治療総論 国際医療福祉大学 上嶋 国利 2656
臨床研究ノススメ
第19回 再生医療の臨床試験のあり方 先端医療振興財団 松山 晃文 2660
トップランナーに聞く
(第23回)
新しいアレルギー抑制分子の発見とその臨床応用を目指して
筑波大学 田原 聡子 2665
ノーベル賞と医学の進歩・発展
第2回 画像診断の進歩 京都大学 久保 武 2670
トピックス
血管内皮インスリンシグナルの骨格筋糖取り込み調節機構の発見 国立健康・栄養研究所 窪田 哲也 2673
線維芽細胞からの心筋細胞への分化機構 慶應義塾大学 山川 裕之 2678

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