目次

最新医学 67巻12号(通巻858号)

特集
 新世代のがん分子標的治療

 

「最新医学」67巻12月特集は「新世代のがん分子標的治療」です。

  昨今の創薬技術の進歩や遺伝子解析方法の進展などにより、イマチニブ、ゲフィチニブ、クリゾチニブといった特定の分子にのみ作用する分子標的薬の開発・普及が進んでいます。
 分子標的薬はがん細胞の特定分子にのみ作用するために非常に高い抗がん作用を示しつつ、副作用も軽減できることからがん薬物療法の主流となりつつあります。ところが、がん種によって出現時期に差はありますが最終的には耐性が認められるために単独薬での治療には限界も指摘されています。
 最近、複数の遺伝子異常に対する分子標的薬の併用療法により上乗せ効果を狙った臨床試験が行われており、その結果が期待されています。
 本特集では、新規分子標的薬の開発状況からがん幹細胞に対する治療の最前線、そして分子標的治療を行う上で欠かすことのできない遺伝子検査による個別化の現状など多岐にわたって国内の最前線でご活躍されている先生方にご解説頂きました。
 がん分子標的治療の現状から未来についてご理解頂ける1冊となっております。がんの研究者やがんをご専門にされている先生方はもちろんのこと、実際の現場で患者さんを診察されている臨床医の先生方も是非、ご覧下さい。  
              

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 国立がん研究センター東病院 大津 敦 2701
[座談会]
がん分子標的治療の新展開 国立がん研究センター東病院 土井 俊彦 2703
静岡県立静岡がんセンター 山本 信之
(司会) 国立がん研究センター東病院 大津 敦
[診断用試薬・機器分野でのイノベーション]
最近の分子標的治療薬の動向 国立がん研究センター東病院 土井 俊彦 2716
新しい融合遺伝子の発見と治療薬開発試験   
 1.EML4-ALK 静岡県立静岡がんセンター 鈴木 健介ほか 2724
 2.KIF5B-RET 国立がん研究センター東病院 葉 清隆ほか 2731
新しいシグナル伝達阻害剤、マルチキナーゼ阻害剤
 1.mTOR阻害剤 がん研究会有明病院 髙橋 俊二 2738
 2.BRAF阻害剤 名古屋大学 下方 智也ほか 2748
新規血管新生阻害剤
アフリバセプト、レゴラフェニブ
北海道大学 結城 敏志ほか 2755
新しい抗体薬
 1.新しいHER2抗体薬:ペルツズマブとTDM-1 国立がん研究センター中央病院 野口 瑛美ほか 2763
 2.抗CCR4抗体について 名古屋市立大学 成田 朋子ほか 2770
がん幹細胞を標的とした治療戦略 慶應義塾大学 吉田 剛ほか 2777
肺がんの分子標的薬耐性のメカニズムとその克服 金沢大学 矢野 聖二 2783
ポストゲノム時代の個別化治療を目指した新しい取り組み
 1.次世代シークエンス技術を応用した個別化医療は可能か? 国立がん研究センター東病院 土原 一哉 2791
 2.肺がんでの個別化治療への試み 近畿大学 岡本 勇ほか 2799
 3.乳がんでの個別化治療への取り組み 国立がん研究センター東病院 内藤 陽一 2806
現代社会とうつ病
第20回 治療のガイドライン :軽症うつ病 慶應義塾大学 冨田 真幸ほか 2812
臨床研究ノススメ
第20回 医療機器の開発と臨床試験 国立循環器病研究センター 山本 晴子 2817
トップランナーに聞く
(第24回)
発生工学的手法を用いたインスリン抵抗性・2型糖尿病の分子機構の解明
東京大学 窪田 直人 2821
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(3)マラリア原虫発見の歴史と今日的課題 長崎大学 金子 修 2828
トピックス
B型肝炎のユニバーサルワクチンとその問題点 国立国際医療研究センター 武藤 純ほか 2831
自己免疫性筋炎研究の進歩
-自己免疫疾患のSeed&Soilモデル-
東京医科歯科大学 上阪 等  2836

HOME