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最新医学 68巻3号(通巻861号)

特集
 B型肝炎再活性化の現状と対策 
 
-肝臓、血液、リウマチ、腫瘍領域の現状を踏まえて-




「最新医学」68巻3月特集は「B型肝炎再活性化の現状と対策 -肝臓、血液、リウマチ、腫瘍領域の現状を踏まえて- 」です。

  これまで成人がB型肝炎ウイルスに感染した場合は、中和抗体であるHBs抗体が血中に出現してウイルスも排除される一過性感染と考えられていました。
 ところが、HBVの2本鎖閉鎖環状DNAは肝炎の症状が消失後も肝細胞中に保存されており、遺伝子レベルではキャリアと同じであることが分かりました。これらの患者ではウイルスを抑える免疫力が弱くなると再び血中にHBVが出現し、肝炎やその劇症化が起こることが報告されるようになりました。
 近年、悪性リンパ腫に対する化学療法や、関節リウマチに対する免疫抑制療法、悪性腫瘍に対する制がん剤療法など患者の免疫機能を制御する治療が発達するにつれてB型肝炎の再活性化(de novo 肝炎)が問題視されるようになっています。
 本特集では、B型肝炎再活性化について疫学や病態から再活性化の機序、各領域での対応、我が国での前向き研究の成果など国内の最前線でご活躍されている先生方が詳しく解説しています。
 B型肝炎の再活性化は消化器内科だけにとどまらす、血液内科、腫瘍内科、リウマチ内科といったあらゆる領域でその管理が必要となります。消化器内科医にとどまらずぜひ多くの領域の先生方にご覧いただきたい内容となっています。 
  
               

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 虎の門病院 熊田 博光 315
[座談会]
B型肝炎再活性化の諸問題 埼玉医科大学 持田 智 316
名古屋市立大学 楠本 茂
(司会) 虎の門病院 熊田 博光
[総説]
B型肝炎の疫学 
-キャリア率、キャリア数について-
広島大学 田中 純子ほか 324
B型肝炎の病態と治療 虎の門病院 保坂 哲也 332
移植後de novo B 型肝炎 京都大学 犬塚 義ほか 339
B型肝炎再活性化の機序 名古屋市立大学 渡邊 綱正ほか 346
本邦におけるde nobo B型肝炎症例の背景と予後 信州大学 梅村 武司 351
本邦におけるB型肝炎再活性化ガイドライン 鹿児島大学 井戸 章雄ほか 355
造血腫瘍におけるB型肝炎再活性化の現状 名古屋市立大学 楠本 茂 360
リウマチ性疾患におけるB型肝炎ウイルス再活性化の現状 埼玉医科大学 横田 和浩ほか 368
日本リウマチ学会 B型肝炎ウイルス感染リウマチ性疾患患者への免疫抑制療法に関する提言 東京医科歯科大学 針谷 正祥 373
固形がん領域におけるB型肝炎再活性化の現状 国立がん研究センター 池田 公史 379
乳がん領域における化学療法によるB型肝炎ウイルス再活性化 愛知県がんセンター 服部 正也ほか 385
大阪市立大学におけるB型肝炎再活性化前向き研究について 大阪市立大学 田守 昭博ほか  389
東北地方におけるB型肝炎再活性化前向き研究について 西北中央病院 浦田 幸朋ほか 395
AASLD、EASL、APASLガイドライン B型肝炎再活性化の解説 東京大学 小池 和彦 403
現代社会とうつ病
第23回 うつ病の経過と治療 徳島大学 大森 哲郎 408
トップランナーに聞く
(第24回)
内分泌における新しい領域開拓を目指して
-転がってきた幸運を,ものにする一例-
名古屋大学 須賀 英隆 412
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(6) 抗菌薬開発の歴史と今後の課題 慶應義塾大学 八木澤 守正 418
トピックス
早期再分極症候群の特徴 新潟大学 渡部 裕ほか 422
特報 第49回(2012年度)ベルツ賞受賞論文
自己免疫疾患の遺伝子解析 -ゲノム情報から機能解析へ- 東京大学 山本 一彦ほか 430

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