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最新医学 68巻5号(通巻864号)

特集
 
脳血管障害 -予防・診断・治療法の進歩-




「最新医学」68巻5月特集は「脳血管障害 -予防・診断・治療法の進歩-」です。

 2011年に発表された厚生労働省の調査結果では、脳血管疾患による死亡は、悪性腫瘍、心疾患、肺炎に次いで4位となっています。しかし、それは脳血管疾患の保健衛生上の重要性の低下をそのまま意味するものではありません。脳血管疾患の死亡率は低下しているものの、年齢調整発症率の低下は下げ止まりの状態であり、未曾有の高齢化社会に突入しつつある我が国では高齢者の増加と伴に脳梗塞症の増加が特に懸念されています。
 今日でも、脳血管疾患は高齢者に多発する「寝たきり」の最大原因であるとともに血管性認知症や誤嚥性肺炎の原因病態でもあり、高齢者のQOLを損なう、まさに国民病としてその予防法や治療法の確立、普及が不可欠となっています。
 本特集では、虚血性のみならず出血性脳卒中を包含した脳血管障害全般について国内の最前線でご活躍されている先生方に詳しくご解説頂きました。
 本特集を通じて脳血管障害の最新情報を知ることは、対脳卒中治療戦略を考える上でも欠かせない一歩となります。ぜひ多くの先生方にご覧頂きたい内容となっております。 
  
               

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 広島大学 松本 昌泰 903
[座談会]
脳卒中診療の課題と展望 三重大学 冨本 秀和 905
北里大学 西山 和利
(司会) 広島大学 松本 昌泰
[総論]
脳血管障害の疫学 九州大学 清原 裕 916
無症候性脳血管障害 島根大学 山口 修平 922
一過性脳虚血発作 -その今日的意義- 国立循環器病研究センター 尾原 知行ほか 929
超急性期治療体制整備の意義 大分大学 平野 照之 936
急性期における神経症状・症候の見方
(NIHSS、思わぬピットフォールほか)
東京済生会中央病院 星野 晴彦 944
超音波検査法の臨床的有用性 川崎医科大学 坂井 健一郎ほか 952
各種画像診断の進歩 滋賀県立成人病センター 山内 浩ほか 959
急性期における内科的治療の進歩 福岡赤十字病院 吉村 壮平ほか 964
脳卒中の急性期外科的治療 国立循環器病研究センター 濱野 栄佳ほか 970
慢性期における内科的治療 大阪大学 北川 一夫 976
慢性期における外科的治療(血管内治療を含む) 長崎大学 林 健太郎ほか 984
ニューロリハビリテーションの現状と未来 慶應義塾大学 藤原 俊之ほか  988
日本脳卒中協会の活動と展望 日本脳卒中協会 中山 博文 995
現代社会とうつ病
第25回 うつ病のリワーク 品川駅前メンタルクリニック 有馬 秀晃 1002
トップランナーに聞く
(第29回)
自然免疫反応と消化器疾患とのかかわり
京都大学 渡邊 智裕 1008
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(8) 精神領域におけるノーベル賞
-ワグナー・ヤゥレッグとエガス・モニス-
帝京大学 風祭 元 1012
トピックス
Wntシグナルと老化関連疾患 関西医科大学 塩島 一朗 1017
早期慢性膵炎の診断基準 東北大学 下瀬川 徹 1023
特報 2012年井村臨床研究奨励賞受賞記念論文
内臓脂肪蓄積学を基盤とした心血管疾患予防・治療対策の構築 大阪大学 岸田 賢 1030
症例
下肢切断後の幻肢痛にデュロキセチンが著効した一例 広島赤十字・原爆病院 郡谷 篤史 1037

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