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最新医学 68巻7号(通巻867号)

特集
 
致死性不整脈診療の最前線


「最新医学」68巻7月特集は「致死性不整脈診療の最前線」です。

 2003年にヒトゲノムプロジェクトが完遂して以来、多くの疾患でゲノム情報が臨床応用されています。循環器系の疾患でも1991年に第11番染色体に連鎖する先天性QT延長症候群(LQTS)の大家系が報告されたのをきっかけにして研究が進み、致死性不整脈疾患を発症した患者の多くが心筋の活動電位を形成するイオンチャネルとそれに関連する細胞膜タンパク質、調節タンパク質をコードする遺伝子に変異を持っていることが判明しました。
 致死性遺伝性不整脈には、先天性のLQTSの他に、薬剤などに起因する二次性LQTS、Brugada症候群、進行性心臓伝導欠損、カテコラミン誘発性多形性心室頻拍、QT短縮症候群、家族性徐脈症候群、催不整脈性右室心筋症、家族性心房細動などがあります。
 本特集では、国内の第1線でご活躍されている先生方にそれぞれの致死性不整脈疾患についての最新情報のみならずゲノム解析テクノロジーやコンピューターシュミレーションといった新たなアプローチ方法などについても解説をお願いしました。
 遺伝子解析の進展に伴い新たな展開を迎えている致死性遺伝性不整脈疾患について、ぜひ多くの医師・研究者の皆様にお読み頂きたい内容となっています。
                       

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 日本医科大学 清水 渉 1507
[座談会]
致死性不整脈診療の現状と今後の展開 新潟大学 渡部 裕 1509
理化学研究所 田中 敏博
滋賀医科大学 堀江 稔
(司会) 日本医科大学 清水 渉
[致死性不整脈疾患への新たなアプローチ法]
ゲノム解析テクノロジー 理化学研究所 田中 敏博 1520
iPS細胞を用いた循環器疾患モデル構築 慶應義塾大学 湯浅 慎介 1525
コンピュータシミュレーション 
-不整脈治療に向けた新たなアプローチ-
滋賀医科大学 芦原 貴司 1531
致死性不整脈に対する非侵襲的検査指標を用いてのリスク層別化 東邦大学 池田 隆徳 1541
侵襲的治療の現状と可能性 横浜労災病院 野上 昭彦 1552
[致死性不整脈診療 各論]
先天性QT延長症候群 滋賀医科大学 伊藤 英樹 1564
後天性QT延長症候群 国立循環器病研究センター 相庭 武司 1570
Brugada症候群 岡山大学 森田 宏 1579
遺伝性心臓伝導障害 長崎大学 蒔田 直昌 1588
カテコラミン誘発性多形性心室頻拍 日本大学 住友 直方 1597
QT短縮症候群の遺伝的背景と臨床的特徴 新潟大学 渡部 裕ほか 1605
家族性徐脈症候群 京都大学 牧山 武  1611
催不整脈性右室心筋症・異型成 滋賀医科大学 大野 聖子 1619
家族性心房細動 金沢大学 林 研至ほか 1626
現代社会とうつ病
第27回 支持と共感の技
-自己愛の視点から見たうつ病へのアプローチ-
福岡大学 西村 良二 1636
トップランナーに聞く
(第30回)
家族性アミロイドポリニューロパチーの分子病態の解明および新規治療法の開発
信州大学 関島 良樹 1640
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(10) 聴覚研究の進歩
-ゲオルグ・フォン・ベケシーの業績-
京都大学 本庄 巌 1646
トピックス
抗VGKC複合体抗体関連疾患 鹿児島大学 渡邊 修 1649
特報 2012年井村臨床研究奨励賞受賞記念論文
狭心症と軽度左心機能異常を有する患者においてヘパリン前投与での仰臥位にて身体を長軸方向へ周期的に繰り返し揺さぶる加速ベッド療法によるトレッドミル上の運動耐容能,心筋虚血や左心機能に対する効果 北野病院 宮本 昌一 1655

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