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最新醫學 69巻1号(通巻874号)

特集 糖尿病 -診断・治療Update-
                       



「最新医学」69巻1月特集は「糖尿病‐診断・治療Update‐」です。


 2010年に診断基準が改訂され、血糖値とHbA1cを同時に測定することで糖尿病の確定診断が出来るようになりました。また、2013年にはHbA1cの表記方法が従来のJDS値からNGSP値へと変更され国際標準化が推進されました。そして2013年に日本糖尿病学会から『熊本宣言 2013』が発表されました。
 この宣言では細小血管合併症の予防を目指して設定されたHbA1c7%を中心に、さらなる正常化を目指す6%、様々な理由により治療が困難な場合の目標値8%ときりの良い数字が設定され、従来の「血糖コントロールの指標」から新たに「血糖コントロールの目標」へと大きな方針転換が行われました。
 一方で糖尿病の原因については慢性炎症や腸内細菌叢との関係や遺伝的背景などについても徐々に明らかになっています。また数年前より新しい糖尿病治療薬としてインクレチン関連薬が加わり、糖尿病患者の血糖管理改善に貢献しています。
 このように糖尿病については日々大きな進歩がみられていますが、そのすべてを理解するのは非常に難しい状況です。
 本特集では糖尿病やその合併症の診断や病態解明、あるいはそれらの治療に関する最新の情報を当該分野の第一人者に詳しく解説して頂いています。また巻頭座談会では、上記の熊本宣言の背景や最新の糖尿病治療薬などについて分かり易くお話頂きました。
 日常診療で糖尿病患者を診られる機会の多い臨床の先生方には是非ともご覧いただきたい内容です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 熊本大学 荒木 栄一 5
[座談会]
糖尿病の診断、病態解明と治療のUpdate 川崎医科大学 加来 浩平 7
東京大学 門脇 孝
(司会) 熊本大学 荒木 栄一
[基礎研究]
2型糖尿病の成因における最近の話題
-過栄養・肥満と慢性炎症-
金沢大学 井上 啓ほか 19
糖尿病関連遺伝子研究 国立国際医療研究センター 安田 和基 25
膵β細胞・膵島の再生研究 熊本大学 板野 大介ほか 36
[臨床研究]
糖尿病の診断基準と治療目標 東京大学 高本 偉碩ほか 42
糖尿病網膜症の診断・治療 山形大学 本間 慶ほか 51
糖尿病性腎症の診断・治療 旭川医科大学 羽田 勝計 56
糖尿病性神経障害の診断・治療 愛知医科大学 中村 二郎ほか 62
高齢者糖尿病の診断・治療 神戸大学 横野 浩一 70
[治療薬]
DPP-4阻害薬による治療 秋田大学 細葉 美穂子ほか 77
新規糖尿病薬としてのSGLT2阻害薬 滋賀医科大学 楠 知里ほか 84
GPR40作動薬による治療 川崎医科大学 高井 舞子ほか 90
GLP-1受容体作動薬による治療 京都大学 原田 範雄ほか  97
インスリン治療 順天堂大学 遅野井 雄介ほか 105
現代社会とうつ病
(36) 企業のうつ病等メンタルヘルス不調対策の現状 京都文教大学 森崎 美奈子
トップランナーに聞く
(第33回)
安全で高精度な脳血流 MRI 検査法の実現を目指して
北海道大学 工藤 與亮 124
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(14)ビタミンB12の発見と臨床  医仁会武田病院 森下 玲児 129
トピックス
急性期脊髄損傷患者に対する培養自家骨髄間質細胞の髄液内投与 関西医科大学 齋藤 福樹ほか 134
第50回 2013年度ベルツ賞受賞論文特報 1等賞
インクレチン ―生理学,病態生理学,そして臨床医学への展開― 関西電力病院 清野 裕ほか 142

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