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最新醫學 69巻2号(通巻875号)

特集 リウマチ・膠原病における分子標的治療の最前線
                       



「最新医学」69巻2月特集は「リウマチ・膠原病における分子標的治療の最前線」です。

  1942年に米国の病理学者クレンペラーが膠原病の古典的概念を提唱して以来、免疫異常を抑制し疾患を制御するための薬剤の開発がすすめられ、ステロイド薬やアザチオプリンなどの免疫抑制薬などが開発されてきました。さらに近年になって開発されたモノクローナル抗体などの生物学的製剤による分子標的治療は、自己免疫疾患やがん、移植などの現場で治療に応用されており、その高い臨床効果により多様な疾患治療の大改革を促しつつあり、中でも関節リウマチに対するTNF阻害薬は、生物学的製剤による分子標的治療がん最も成功した一例となっています。 
 一方で生物学的製剤は価格が高価なうえに点滴か注射による使用に限定されるため安全性についても問題とされていました。そこで現在、多様なリン酸化酵素阻害薬を中心に生物学的製剤と同様の有効性を有する低分子化合物による難治性自己免疫疾患治療への進展が期待され開発が進められています。
 本特集では、膠原病・リウマチ領域のオールスターともいえる先生方に分子標的治療の最前線についてご執筆頂きました。また巻頭座談会では国内屈指の先生方に自己免疫疾患治療の歴史からそれぞれの疾患に対する新しい分子標的治療薬の開発状況まで自己免疫疾患治療の最新の話題について詳しく語って頂きました。
 分子標的治療の視点からベンチとベッドサイドの距離が短縮されつつあることを実感して頂き、さらなるモチベーションをご提供する内容となっております。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 産業医科大学 田中 良哉 189
[座談会]
リウマチ・膠原病の治療の現況と将来展望 順天堂大学 髙崎 芳成 191
―分子標的治療薬を中心に― 慶應義塾大学 竹内 勤
(司会) 産業医科大学 田中 良哉
[特集]
TNF阻害薬 -関節リウマチ治療における製品間比較を中心に- 東京女子医科大学 勝又 康弘ほか 204
IL-6の多彩な機能と抗IL-6受容体抗体の可能性 大阪大学 森本 桂子ほか 212
IL-1の作用と臨床効果 長崎大学 中村 英樹ほか 220
IL-20 慶應義塾大学 亀田 秀人 226
IFN 埼玉医科大学 天野 宏一 230
IL-17 筑波大学 近藤 裕也ほか 237
IL-12/IL-23をターゲットとした治療 東京大学 藤田 英樹ほか 244
M-CSF/GM-CSF 東京女子医科大学 南家 由紀ほか 250
RANKL 徳島大学 遠藤 逸朗ほか 257
BAFF/TACI 北里大学 有沼 良幸ほか 262
T細胞の共刺激に着目した新規治療法-CD28/CTLA4とアバタセプト- 東京大学 駒井 俊彦ほか 270
CD20/CD22 京都大学 藤井 隆夫 274
Syk/Btk標的療法 産業医科大学 中山田 真吾ほか 280
JAK阻害薬 産業医科大学 山岡 邦宏ほか 285
現代社会とうつ病
(34) 労災認定基準の考え方と「うつ病」 東邦大学 黒木 宣夫 292
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