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最新醫學 69巻5号(通巻879号)

特集 ホルモンからアンチエイジングを科学する
                       



「最新医学」69巻5月特集は「ホルモンからアンチエイジングを科学する」です。


 ホルモンは生体の恒常性維持に重要な役割を担っていますが、加齢に伴いその量が低下し体質の変化に影響を及ぼしています。特に性ホルモンであるエストロゲンの分泌量の変化は閉経という現象を伴い更年期を迎えた女性の精神的・肉体的変化をもたらせます。また最近では男性でもテストステロンの低下が動脈硬化や血管機能などに影響することが分かっています。
 我が国の平均寿命は世界最上位に位置していますが健康寿命との間には約10年の隔たりがあり、病気や寝たきりを予防し、快活で自立した人生を送るために現在様々なアンチエイジングの方法が模索されていますが、医学的なアプローチの一つとして加齢により低下しているホルモンを補充するホルモン補充療法(HRT)があります。
 HRTの対象は性ホルモンのほかに加齢により分泌量が低下する代表的なホルモンである成長ホルモンのIGF-1系や副腎ホルモンの1つでアンドロゲンのデヒドロエピアンドロステロン(DHEA),メラトニンなどですが、これらを補充することがアンチエイジングに効果があるのではないかと期待されています.
またアディポネクチンを始めとするアディポサイトカインやグレリン、構造的にステロイドホルモンに近いビタミンDなども中高年での様々な事象に関係しているのではないかと言われています.
 本特集ではこれらのホルモンとアンチエイジングの関係について国内屈指の研究者の先生方に詳しく解説して頂きました。また巻頭座談会では老化とホルモンの関係、ホルモン補充療法の現状と海外での位置付け、将来展望などについて詳しく語って頂きました。
 内分泌学から見たアンチエイジングの最前線をぜひお確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 福岡大学 柳瀬 敏彦 931
[座談会]
ホルモンから見たアンチエイジングメディスンの現状と今後の展開 東京大学 秋下 雅弘 934
順天堂大学 堀江 重郎
(司会) 福岡大学 柳瀬 敏彦
[特集]
加齢とGH/IGF-1 神戸大学 髙橋 裕 945
加齢とDHEA 九州大学 大中 佳三ほか 950
エストロゲンとアンチエイジング 東京歯科大学 髙松 潔ほか 957
選択的エストロゲン受容体修飾薬の現状 弘前大学 水沼 英樹 966
テストステロンの加齢変動における意義 大阪大学 辻村 晃ほか 971
選択的アンドロゲン受容体修飾薬開発の現況 福岡大学 柳瀬 敏彦 977
健康寿命延長を目指した潜在性甲状腺機能低下症へのアプローチ法 防衛医科大学 大野 洋介ほか 985
グレリンの多面的作用
-特にとアンチエイジングについて-
宮崎大学 米川 忠人ほか 991
インスリンシグナルによる老化制御とアンチエイジング 群馬大学 北村 忠弘 998
抗加齢ホルモンとしてのアデイポネクチン 大阪大学 平田 歩ほか 1007
ビタミンDとアンチエイジング 虎の門病院 竹内 靖博 1015
オキシトシンの働きと老化 自治医科大学 尾仲 達史 1021
メラトニンとメラトニン受容体作動薬 東京医科歯科大学 服部 淳彦 1032
現代社会とうつ病
(37)「うつからの卒業」を目指して うつの家族の会みなと 砂田 くにえほか 1040
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(19) 化学性呼吸調節研究の進歩 兵庫医科 大学 越久 仁敬 1052
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肝膵疾患におけるInterventional EUS 近畿大学 北野 雅之ほか 1056
第10回 特報井村臨床研究奨励賞受賞記念論文
不整脈症候群と突然死の新たな機序の同定と個別化治療の確立 新潟大学 渡部 裕 1065

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