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最新醫學 69巻7号(通巻881号)

特集 急性呼吸不全の病態と治療
                       



「最新医学」69巻7月特集は「急性呼吸不全の病態と治療」です。


 呼吸不全の定義は呼吸機能障害のために動脈血ガスが異常値を示し、そのために正常な機能を営むことができない状態となっており、発症の経過により急性呼吸不全と慢性呼吸不全、慢性呼吸不全の急性増悪に分類されます。
 慢性呼吸不全は呼吸不全状態が少なくとも1か月以上持続するものとされていますが、その一方で急性呼吸不全には明確な時間についての定義がありません。ただ急性呼吸不全は病態が刻一刻と変化しており、迅速な除外診断と対応が要求されます。
 本特集では急性呼吸不全の病態や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の基礎疾患である重症肺炎、重症喘息、慢性 閉塞性肺疾患(COPD)などにおける治療を中心に国内屈指の先生方に解説をお願いしました。
 また巻頭座談会では心不全との鑑別の方法や2011年に発表されたARDSのベルリン定義の解説、急性呼吸不全のエビデンスに基づく治療などについて詳しくお話しいただいております。
 中枢・末梢神経、胸郭、上・下気道、肺胞領域のいずれの障害でも発症し医師の迅速な対応が求められる急性呼吸不全の最新の知見をぜひ手にとってお確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 長野県立病院機構 久保 惠嗣 1247
[座談会]
急性呼吸不全の病態と治療を考える 埼玉医科大学 金澤 實 1249
東京女子医科大学 小谷 透
(司会) 長野県立病院機構 久保 惠嗣
[病態とその対応]
病態 埼玉医科大学 仲村 秀俊ほか 1261
呼吸管理の現況と展望 東京大学 長友 香苗ほか 1266
非侵襲的陽圧換気(NPPV)の適応と実際 京都大学 立川 良ほか 1272
[主な疾患の診断・治療]
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の病態と診断 慶應義塾大学 藤島 清太郎 1283
ARDSの治療 ‐呼吸療法‐ 東京女子医科大学 佐藤 康子ほか 1291
ARDSの治療 ‐薬物療法‐ 東北大学 久保 裕司 1295
重症肺炎 -病態と治療- 長崎大学 田代 将人ほか 1301
重症喘息発作 藤沢市民病院 長倉 秀幸ほか 1307
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪 -病態と対応- 福岡病院 岩永 知秋ほか 1315
特発性間質性肺炎の増悪 天理よろず相談所病院 田口 善夫 1321
急性左心不全 広島大学 卜部 洋司ほか 1328
急性右心不全 -主として呼吸器疾患に随伴する- 北海道大学 辻野  一三 1336
トップランナーに聞く
(第43回) より効果的な肺がん薬物療法の発見を目指して ―肺がんにおける分子標的治療薬の耐性機構の研究―  がん研究会 片山 量平 1344
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(21)  細胞生物学の創学と3人のノーベル賞受賞者 ―クロード,パラーデ,ド・デューブ― 関西医科大学 田代 裕 1351
トピックス
本邦における消化器神経内分泌腫瘍診療の現状とガイドライン 京都大学 今村 正之 1356
肺動脈性高血圧症の治療 -平滑筋細胞を制御できるか?- 岡山大学  中村 一文ほか 1366
第10回 特報井村臨床研究奨励賞受賞記念論文
偽腔閉塞型大動脈解離の診断と治療 神戸市立医療センター中央市民病院 加地 修一郎 1371
症例
腎盂腎炎と気腫性胆嚢炎を合併し,保存的治療で治癒に至った後期高齢2型糖尿病の一症例 倉敷紀念病院 金田 伊史ほか 1377

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