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最新醫學 69巻9号(通巻884号)

特集 NASH -最新の知見-
                       



「最新医学」69巻9月特集は「NASH -最新の知見-」です。


 これまで脂肪肝はアルコール性と非アルコール性に分類され、アルコール性脂肪肝のみが肝硬変へと進行し、非アルコール性脂肪肝には病的意義がないとされてきましたが、1980年に非アルコール性でも肝硬変に進行する病態についてNASH(非アルコール性脂肪肝炎)と命名され、その主な病因が肥満であるとの疾患概念が確立されました。
 一方で 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は非飲酒者で脂肪肝を呈する慢性進行性肝疾患の総称ですが、近年の肥満人口の増加に伴って本邦のみならず国際的にも急増しています。NAFLDは肝硬変への移行や肝疾患関連死を生じる頻度の高いNASHと活動性が低くて肝硬変への移行も少ない非アルコール性脂肪肝(NAFL)とに分けられます。
 本特集ではNASHやNAFLDの基礎と臨床について各分野の第一人者の先生方に詳しく解説して頂きました。基礎編ではNASHの疾患概念から遺伝的素因・病態の解明について、臨床編では疫学から診断・予後・小児や二次性のNASHについて詳しくご紹介頂きました。
 NAFLDは国民の20~40%に罹患する国民病であり、今後もますますその重要性が指摘されています。
 一般の内科医の先生方はもちろんのこと炎症やストレスなどの研究をされている先生方にもぜひご覧頂きたい内容となっております。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東京女子医科大学 橋本 悦子 1777
[座談会]
NASH -最新の知見 基礎と臨床- 三重大学 竹井 謙之 1779
筑波大学 正田 純一
(司会) 東京女子医科大学 橋本 悦子
[基礎]
NASHの疾患概念 高知大学 西原 利治ほか 1791
遺伝的素因とNASH 横浜市立大学 本多 靖ほか 1795
インスリン抵抗性とNASH 久留米大学 川口 巧ほか 1801
サイトカインとNASH 大阪大学 鎌田 佳宏ほか 1807
酸化ストレスとNASH 順天堂大学 池嶋 健一ほか 1814
[臨床]
NAFLD/NASHの疫学と病態 佐賀大学 高橋 宏和ほか 1821
NAFLD/NASHの診断の現状と課題 京都府立医科大学 角田 圭雄ほか 1826
NAFLD/NASHの画像診断 川崎市立多摩病院 鈴木 通博 1833
NASHの予後 -病理組織を中心に- 川崎医科大学 川中 美和ほか 1841
NASHの予後 -肝発がんを中心に- 広島大学 兵庫 秀幸ほか 1848
小児のNAFLD/NASH 済生会横浜市東部病院こどもセンター 乾 あやの 1854
二次性NASH 東京女子医科大学 徳重 克年  1859
NASH/NAFLDの治療Update 愛知医科大学 佐藤 顕ほか 1866
現代社会とうつ病
(40) 新しいうつ病治療 ―脳深部刺激(DBS)― 慶應義塾大学 髙宮 彰紘ほか 1872
トップランナーに聞く
(第45回)
臨床研究を通じた地域の救急システム改善の試み
京都大学 石見 拓 1877
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(23) 前立腺がんのホルモン療法
    ―チャールズ・ハギンス博士―
神戸大学 杉山 武敏 1885
トピックス
大顆粒リンパ球性白血病とSTAT3変異 慶應義塾大学 中島 秀明 1889
進行・再発悪性軟部腫瘍に対するパゾパニブ 名古屋大学  森田 左知ほか 1895

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