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最新医学 69巻11号(通巻886号)

特集 難治性貧血 -診断と病態・治療の進歩-
                       



「最新医学」69巻11月特集は「難治性貧血 -診断と病態・治療の進歩-」です。


 貧血の成因はきわめて多様ですが、①赤血球産生に必須である鉄、ビタミンB12、エリスロポイエチンなどの不足、②溶血性貧血など赤血球寿命の短縮 、③再生不良性貧血や骨髄異形成症候群など骨髄における造血障害、の3種類に大きく分けることができます。
 鉄代謝に関連してはヘプシジンの発見や炎症との関係などが解明されつつあり、今後様々な治療薬の開発が期待されます。また、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)についてはエクリズマブが、骨髄異形成症候群(MDS)に対してはアザシチジンとレナリドミドが登場して治療戦略が大きく変化しています。
 本号では上記以外にも、再生不良性貧血や自己免疫性溶血性貧血など難治性の貧血の診断、病態や治療に関して、国内の最前線でご活躍されている先生方に詳しく解説していただきました。また巻頭座談会では専門家の先生方により再生不良性貧血やMDSの最新の研究成果・治療について詳しくお話しいただきました。
 貧血は日常診療でよく見られる症状であり、また血液内科外来を受診する患者の代表的主訴の一つです。
 血液の専門医のみならず多くの臨床家の先生にもご覧いただきたい内容です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 大阪大学 金倉 譲 2057
[座談会]
貧血 -診療最前線- 長崎大学 宮﨑 泰司 2058
金沢大学 山﨑 宏人
(司会) 大阪大学 金倉 譲
[特集]
鉄欠乏性貧血の病態と診断,治療法の進歩 京都大学 川端 浩 2069
輸血後鉄過剰症の病態と除鉄治療 自治医科大学 鈴木 隆浩 2076
自己免疫性溶血性貧血の診断と病態・治療の進歩 自治医科大学 亀﨑 豊実 2084
発作性夜間ヘモグロビン尿症の診断と病態・治療の進歩 大阪大学 西村 純一 2096
再生不良性貧血の診断と治療 -最近の話題- 金沢大学 中尾 眞二 2103
赤芽球癆の診断と病態・治療の進歩 秋田大学 廣川 誠 2111
悪性貧血とビタミンB12欠乏症 東北大学 大西 康 2119
骨髄異形成症候群の病態解明と診断の進歩 川崎医科大学 通山 薫 2125
骨髄異形成症候群の治療の進歩 埼玉医科大学 松田 晃 2134
骨髄線維症の病態と治療の進歩 宮崎大学 久冨木 庸子ほか 2142
難治性貧血に対する造血幹細胞移植の進歩 慶應義塾大学 笠原 秀範ほか 2149
小児再生不良性貧血の診断と治療の進歩 名古屋大学 小島 勢二 2153
小児科領域貧血の診断と病態・治療の進歩 -先天性疾患- 聖路加国際病院 真部 淳 2159
現代社会とうつ病
(42) うつ病,抗うつ薬と自動車運転 名古屋大学 宮田 明美ほか 2166
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(25)  におい受容体の発見で解けた嗅覚の謎 ―リチャード・アクセルとリンダ・バック- 東京大学 東原 和成 2171
トピックス
iPS細胞研究と難病治療戦略 東京大学 大津 真 2175
ω-3系脂肪酸製剤の抗炎症作用 千葉大学  竹本 稔ほか  2181

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