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最新医学 70巻7号(通巻896号)

特集 災害・大気汚染と呼吸器障害
                       



「最新医学」70巻 7月特集は「災害・大気汚染と呼吸器障害」です。


 肺はガス交換のために絶えず外気を肺内に取り込む必要があり、その量は一日9000Lにも及びます。またガス交換を効率よく行うために外気と生体内のヘモグロビンが極近接して存在しており環境の影響を受けやすく、環境との関連で生ずる病態・疾患が多いことが呼吸器の大きな特徴となっています。
 今回の特集では東日本大震災を含めた本邦での地震・津波・火山爆発といった自然災害や人工的な環境汚染により、呼吸器領域でどのような問題が生じ、それに対してどんな対応がとられ、何が課題として残ったのかについて、これらの災害・環境汚染を直接体験し、対応・調査を行われた先生方に「呼吸器疾患」という観点から、その貴重な経験を基に解説をお願いしました。
 また、東日本大震災ならびに阪神・淡路大震災に際し、災害対応、呼吸器診療などに従事された先生方による座談会では現場からの生の声や経験をお話しいただき実践に基づく様々なご提案もいただきました。
 最近の火山・地震活動の活発な我が国でいざというときの対応についても多くのヒントが含まれた一冊です。災害時に最前線で対応される医療関係の方々はもちろんのこと災害対策を策定される行政機関の担当者の方にも是非ご覧いただきたい内容となっています。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 福島県立医科大学 棟方 充 1163
[座談会]
災害・大気汚染と呼吸器障害 石巻赤十字病院 矢内 勝 1165
神戸市立医療センター西市民病院 石原 享介
杏林大学 滝澤 始
(司会) 福島県立医科大学 棟方 充
[地震・津波]
東日本大震災と呼吸器疾患 石巻赤十字病院 矢内 勝 1178
阪神・淡路大震災と呼吸器疾患 神戸市立医療センター西市民病院 石原 享介 1186
津波と呼吸器疾患 結核予防会複十字病院 尾形 英雄 1192
津波堆積物・災害廃棄物と呼吸器疾患 ルイ・パストゥール医学研究センター 内山 巌雄 1196
災害時ストレスと気管支喘息 福島県立医科大学 佐藤 俊ほか 1202
災害時の在宅呼吸療法 東京医科大学 中山 秀章 1208
[火山噴火]
雲仙普賢岳火山噴火と呼吸器障害
-自覚症状を中心として-
長崎県立佐世保看護学校 竹本 泰一郎 1215
桜島 鹿児島大学 秋葉 澄伯ほか 1221
三宅島 慶應義塾大学 岩澤 聡子ほか 1226
[大気汚染]
微小粒子状物質(PM2.5)および黄砂の呼吸器系への影響 兵庫医科大学 島 正之 1233
ディーゼル排気微粒子 杏林大学 金 俊行ほか 1240
酸性霧・エアロゾルによる呼吸器障害 医大前南4条内科 田中 裕士 1244
ナノ粒子 産業医科大学 森本 泰夫ほか 1253
痛みのClinical Neuroscience
(1) 痛みのシリーズを始めるにあたって 愛知医科大学 牛田 享宏 1262
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造 4
外側からのアプローチ(1):島回・輪状溝・横側頭回・側頭平面 金沢医科大学 篠原 治道 1266
トップランナーに聞く
(第53回) 抗悪性度肝がんの診断治療に挑む 金沢大学 山本 太郎 1270
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(第31回)  LHRHなど脳内ペプチドホルモンの発見とその測定法の開発によるノーベル医学・生理学賞受賞とその後の研究の発展につい 京都府立医科大学 井端 泰彦 1277
トピックス
制御性T細胞の発生と分化の制御機構 慶應義塾大学 金森 光広ほか 1282
デング出血熱重症化モデルマウス 国立感染症研究所 黒須 剛 1292
特報
平成26年度 井村臨床研究奨励賞受賞記念論文
次世代ゲノム解析,次世代タンパク解析技術を利用した心血管エピゲノム解析による創薬標的分子探索研究
大阪大学 朝野 仁裕ほか 1297

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