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最新医学 70巻8号(通巻898号)

特集 心筋再生の現状と展望
                       



「最新医学」70巻 8月特集は「心筋再生の現状と展望」です。


 1999年に世界で初めて骨髄間葉系幹細胞(MSC:mesenchymal stem cell)が心筋分化能を有することが報告されましたが有効性については様々な議論もあり、心不全の治療を目的とした場合にはMSCから充分量の心筋細胞を作出し効果的に移植することは非常に難しい状況でした。
 その後2001年にはヒト胚性幹(ES:embryonic stem)細胞から心筋細胞への分化に成功し,2006年の京都大学・山中伸弥先生による人工多能性幹(iPS: induced pluripotent stem)細胞の発見以降は安価で高効率のiPS細胞培養培地の開発やより安価で方法で心筋分化誘導法を行う方法の開発、さらに様々な移植方法が検討されており、成果を挙げています。
 本特集では、日本の心筋再生医療の開発に関わっておられる第一線の先生方に登壇頂き、日進月歩で進むその現状を詳しくご解説頂きました。また巻頭の座談会では本領域の最前線でご活躍されている先生方をお招きして心筋再生医療の現状から再生医療は自家で行うべきか他家で行うべきか、心筋細胞移植の課題まで現場をご存知の先生方ならではの視点でお話いただいております。
 本書を手に取って頂いて心筋再生医療の最前線をご自身の目で是非お確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 慶應義塾大学 福田 恵一 1581
[座談会]
心筋再生医療の今後の展望 大阪大学 福嶌 五月 1583
l京都大学 山下 潤
(司会) 慶應義塾大学 福田 恵一
[特集]
臨床応用に向けた再生医療用iPS細胞樹立法 慶應後塾大学 関 倫久 1595
iPS細胞からの心筋細胞誘導法 京都大学 山下 潤 1604
心筋細胞の大量培養 東京女子医科大学 阪本 覚 1611
ヒトiPS細胞由来分化細胞における未分化幹細胞除去と心筋純化精製
慶應義塾大学 遠山 周吾 1618
ヒトiPS細胞由来心筋細胞の長期培養における成熟化 京都大学 牧山 武 1625
細胞シート工学による心筋組織構築 東京女子医科大学 本間 順 1633
心不全における細胞シート法のトランスレーショナルリサーチ 大阪大学 宮川 繁 1641
心筋細胞塊による効率的移植法「ボール法」の確立と展開 慶應義塾大学 服部 文幸 1647
バイオ3Dプリンターで立体造形したScaffold Freeの血管組織構築 佐賀大学 伊藤 学 1655
iCM細胞の樹立と臨床応用への展望 慶應義塾大学 家田 真樹 1663
iPS細胞を用いた遺伝性不整脈の病態解明と創薬 慶應義塾大学 湯浅 慎介 1670
患者(疾患)特異的iPS細胞を用いた肥大型心筋症の疾患モデリング研究 慶應義塾大学 田中 敦史  1675
iPS細胞を用いた拡張型心筋症の病態解析 東京大学 伊藤 正道 1683
痛みのClinical neuroscience
(2) 痛みの概念を歴史から振り返る 滋賀医科大学 小山 なつ 1690
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造
(5) 外側からのアプローチ(2)最外包・前障・鈎状束・聴放線・レンズ核脚・下前頭後頭束 金沢医科大学 篠原 治道 1694
トップランナーに聞く
(第54回) ミスフォールドタンパク質/MHC クラスⅡ複合体による新たな自己免疫疾患の発症機構の解明  大阪大学 荒瀬 尚 1698
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(第32回) 副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)の発見の歴史  京都中央診療所 長井 苑子 1704
トピックス
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C5遺伝子多型と発作性夜間血色素尿症(PNH)治療薬エクリズマブに対する反応不良 大阪大学 西村 純一 1716

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